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- 2020年度 学校運営評価結果
学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じる事、また学校の設置目的を達成するため行う。
「学校運営評価尺度」を用い、全教職員(12名)を対象に各自が自己評価したものを集計した。「学校運営評価尺度」は、Ⅰ.学校運営、Ⅱ.教育課程・教育活動、Ⅲ.入学・卒業対策、Ⅳ.学生生活への支援、Ⅴ.管理運営・財政、Ⅵ.施設設備、Ⅶ.教職員の育成、Ⅷ.広報・地域活動の8カテゴリー168項目で、5「よい」、4「ややよい」、3「普通」、2「やや不十分」、1「不十分」の5段階順位尺度から成っている。
2021年3月22日―3月31日
提出者12名、提出率100%
評価項目 | Ⅰ.学校経営 | Ⅱ.教育 課程・活動 | Ⅲ.入学・ 卒業対策 | Ⅳ.学生 生活の支援 | Ⅴ.管理 運営・財政 | Ⅵ.施設 設備 | Ⅶ.教職員育成 | Ⅷ.広報・ 地域活動 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020年度 | 4.4 | 4.3 | 4.2 | 4.3 | 4.1 | 4.4 | 3.8 | 3.8 |
2)項目毎の比較
① 「学校経営」では慈恵大学における本学の位置づけや部門目標をもとに学校のビジョンを掲げ、各教員がそれぞれの役割を意識して講義や実習、学校行事を実施し、タイムリーに評価し、教員間で情報共有することができた。今後も継続していきたい。
② 「教育課程・教育活動」では、Covid-19が蔓延する中での学生の学ぶ権利保障のため、大学の支援を受け、遠隔授業を導入し、安全にカリキュラムを運用することができた。しかし科目の開講時期やシラバスの変更、急な時間割の変更などを余儀なくされた。今後は学生への計画的な学修支援を心掛けたい。 臨地実習は臨床側の協力もあり、約70%を臨地で実施できた。
③ 「入学・卒業対策」では第110回看護師国家試験合格率100%、就職率100%、助産師学校進学希望者の進学率100%である。学生個々に応じた進路指導を継続していく。
既卒者や中途退職者へのキャリア相談等の機会はコロナ禍で実施できなかった。来年度は臨地での実習経験が少ないことによる新卒者の現場での適応困難が予測されるため、病院や大学と連携しキャリア支援にあたりたい。
④ 「管理運営・財政」では例年実施している交通安全やインターネット防犯講習会等の研修ができなかったが、学校でコロナ禍での災害訓練を行い、課題を明確にできた。今後は隣接する病院と共に災害訓練を行っていけるようマニュアルの見直しをしたい。
⑤ 「施設整備」では、急遽予算の変更をし、インターネット環境、Wi-Fi環境を整えるなど、遠隔授業(Zoomやe-ラーニング)を行うための設備を整えた。また図書館の利用制限のため、自宅でも映像で学修できるよう視聴覚教材配信システムを整え、学生が安全に学修できる環境づくりを行った。今後は新カリキュラム運用に向け、シミュレーション教育のための教材の整備をする。
⑥ 「教職員の育成」では、遠隔授業(Zoomやe-ラーニング)を行うための勉強会及び新カリキュラム作成に向けた勉強会や情報共有する機会を持てた。コロナ禍のため学会には参加できなかったが、雑誌への投稿や研究会での発表などは積極的に参加し、自己研鑽に努めた。
⑦ 「広報・地域活動」では、コロナ禍での本学の教育活動が、高校生や在校生、保護者にイメージできるように、内容を工夫し、ホームページに掲載した。来校型のオープンキャンパスが実施できなかったが、webオープンキャンパスやZoomでの進路相談会を実施した。
また地域活動として隣接する病院に看護活動の支援を行った。今後も地域のニーズに基づいてコロナ禍でも参加できる活動に参加をしたい。
2名の学校関係者評価者より頂いた意見を以下にまとめる。
①コロナ禍で臨地実習が臨地で70%実施できたことは評価できる。様々な患者を受け持つという経験が少なくなったことで、多様な価値観や生活に触れる経験が減り、また看護技術の経験状況も減ったため、新人看護師のフォローが必要である。
②カリキュラムの安全な運用のため対面授業から遠隔授業への変更で仕方ないが、学生の主体性を引き出すためにも数か月単位の早めの時間割の掲示が課題である。
③学生への学校生活への支援で、学生相談の利用人数が少ないことは、看護教員の指導が行き届いているともとれるが、コロナ禍での健康管理は特に重要と思われるため、利用しやすい工夫も必要である。
③近年全国的に防犯被害にあう学生も出てきている。学生の防犯意識を高めていく取り組みや情報リテラシー教育を強化していく必要がある。
④コロナ禍であってもスピーディに学生の学修環境を整えた様子がうかがえた。看護教員の教育力向上のための学会や研究会等もオンラインになったりし、参加が難しいところもあった。今後は看護教員の内発的動機が出てきたときに参加できるよう勤務調整をしていけば良いのではないか。
⑤今年度は地域活動への参加は難しかったと思われる。コロナ禍での地域のニーズを把握し、学校としてできることで、参加していく必要がある。
学校運営評価自己評価、学校関係者評価を受け、最終評価としての今後の課題は以下の通りである。
①コロナ禍でも学生が主体的に学修計画を立てられるよう、数か月前の時間割の公表及び講師や臨床指導者と教員の共に学ぶ場の機会の工夫
②学生が利用しやすい学生相談の工夫
③既卒者や中途退職者へのキャリア相談や新卒者の現場での適応困難への支援
④交通安全やインターネットトラブル、ストーカー被害等の防犯講習会の実施
⑤地域のニーズに基づいた社会貢献