2020年度 学校評価
-学校運営評価・授業評価・学校関係者評価の評価結果をもとに-
1.目的
学校評価は、学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じる事、また、学校の設置目的を達成するために行う
5.実施方法
(1)「学校運営評価尺度」を用い、全教職員(25名)を対象に各自が自己評価したものを集計した。
「学校運営評価尺度」は、Ⅰ.学校運営、 ||.教育課程・教育活動、Ⅲ.入学・卒業対策、 IV.学生生活への支援、 V.管理運営•財政、VI.施設設備、V||.教職員の育成、Ⅷ. 広報・地域活動の8カテゴリー161項目の5段階順位尺度から成っている。
(2)学校運営評価結果
(1)項目毎の内訳
評価項目 |
Ⅰ.学校経営 |
Ⅱ.教育課程・教育活動 |
Ⅲ.入学・卒業対策 |
Ⅳ.学生生活への支援 |
Ⅴ.管理運営・財政 |
Ⅵ.施設設備 |
Ⅶ.教職員の育成 |
Ⅷ.広報・地域活動 |
2020年度 |
4.2 |
4.1 |
4.2 |
4.3 |
4.3 |
4.2 |
3.8 |
3.9 |
評価項目 | 2020年度 |
Ⅰ.学校経営 | 4.2 |
Ⅱ.教育課程・教育活動 | 4.1 |
Ⅲ.入学・卒業対策 | 4.2 |
Ⅳ.学生生活への支援 | 4.3 |
Ⅴ.管理運営・財政 | 4.3 |
Ⅵ.施設設備 | 4.2 |
Ⅶ.教職員の育成 | 3.8 |
Ⅷ.広報・地域活動 | 3.9 |
(2)項目毎の比較
6.自己評価
Ⅰ.学校経営
「学校経営」は、学校のビジョン、部門目標、年間目標、運営評価結果を教職員間で共有し、各自が自己に任せられた職務を遂行することができた。次年度も教職員、臨床、大学関係者と連携、協働し問題 解決に向けた取り組みを行っていく。
Ⅱ.教育課程・教育活動
「教育課程・教育活動」は、新型コロナウイルス感染拡大予防と並行し、学生の就学保障のため、社団法人及び大学の支援を受け、オンライン・オンデマンド型の授業を導入し、カリキュラムを運用することができた。しかし、科目の開講時期、時間割、授業方法の変更等、学生への周知に時間を要することもあった。次年度は、タイムリーに時間割の提示と変更内容を告知し、学生が準備性をもって学習に取り組めるようにしていく。
Ⅲ.入学・卒業対策
「入学・卒業対策」は、入学志願者に対し実施していたオープンキャンパス、学校見学会が中止となったが、WEB上での説明会、オンライン上での相談会、在校生との交流会を開催し好評価であった。次年度は、感染の状況を確認しながら、入学志願者のニーズに応えていきたい。看護師国家試験合格率99%、就職率98%、助産師学校進学希望者100%である。新卒者、既卒者への就業困難への支援は、病院や大学と協働し実施していく。
Ⅳ.学生生活への支援
「学生生活への支援」は、学生個々の状況に応じて、学年担任が中心となり、就学への疑問、不安に対する電話相談、クラスルーム開催、他学年との交流機会を設けた。学生も健康管理を行い、学習継続に努力を重ね、単位履修をすることが出来た。引き続き学習面、精神面、経済的側面から学業継続支援を行っていく。
Ⅴ.管理運営・財政
「管理運営・財政」は、新型コロナウイルス感染拡大予防のために必要な内容に対応するよう柔軟に変更し、予算内での運用ができた。災害非常時の危機管理体制の整備である3学年合同の防災訓練は、感染のリスクを考え中止とし、代わりにクラスごとに災害時対応マニュアルの内容確認を行った。次年度は、実施方法の再検討を行い備えていく。
Ⅵ.施設設備
「施設設備」は、学生が自宅でも学習継続できるようパソコン貸与、視聴覚教材配信の整備を行い、学修できる環境を整えた。しかし、登校時に学生が使用するパソコンの設置や通信環境は、不十分であるため次年度も継続し対策を行う。また、新カリキュラム運用に対し、ICT教育に向けた整備に取り組んでいく。
Ⅶ.教職員の育成
「教職員の育成」は、学会の開催が中止、予定変更のなかでも全員が参加し、伝達講習を行い、各領域のトピックを共有した。2021年度の学会参加は、すでに全員が計画している。個々に研鑽したことを教員間で共有すること、職場内研修の充実を図り教育の質を向上させる力となるよう取り組んでいく。
Ⅷ.広報・地域活動
「広報・地域活動」は、ホームページの更新、在校生への情報提供ならびに卒業生への情報提供の評価等すべて昨年度より上昇した。特に広報活動は、入学志願者に求められる内容を頻回に更新するなど改 善を図った。2021年度も継続していく。また、地域への貢献・奉仕活動は実施できなかったが、次年度は、地域の関係者と連携を図りながらできる事から始めていく。
7.学校評価
2名の学校関係者評価者より頂いた意見を以下にまとめる。
①学校経営の評価は、昨年度より上昇しており、教職員の目標への取り組みが評価に反映されている。
②コロナ禍で限られた条件の中でも、実習全時間数の70%を臨地で実習出来たことは評価できる。
③施設内の通信環境の整備は、早急に必要と考える。しかし、学生が遠隔授業を受講できるようパソコン等の貸与、学内使用のパソコン設置など学生の学びが停滞しないよう最大の努力をしている点は評価できる。
④卒業生への支援について、図書館利用、就業継続支援等、広報および運用の見直しを図ることが必要である。
⑤教職員の育成は、一昨年より評価が上昇している。コロナ禍では学会に出向いていくのは難しいため、職場内研修等、実施方法の工夫が必要である。
⑥ホームページの充実を図る広報活動の強化は志願者増加の一要因として評価できる。地域への貢献、奉仕活動が行えなかったことは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により仕方がないことである。地域の関係者と連携を図りながらできる事から始めていく必要性がある。
8.最終評価
学校運営に対する自己評価、学校関係者評価を受け、最終評価として検討すべき今後の課題は以下の通りである。
①臨床と協働し、臨地実習での技術力の強化
②施設内での通信環境と学習環境の整備
③入学志願者のニーズに応じた広報活動のさらなる強化
④教職員の育成のための職場内研修の充実
⑤卒業生の図書室利用の運用を見直し、キャリアアップへの支援
⑥地域住民のニーズに応える広報活動と支援