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- 2022年度 学校運営評価結果
学校評価は、学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じること、また、学校の設置目的を達成するために行う。
2023年3月27日~3月31日
2023年4月19日
教職員25 名 (学校長・参与・専任教員・事務職員)
学校関係者委員2 名
評価項目 | Ⅰ.学校経営 | Ⅱ.教育課程・教育活動 | Ⅲ.入学・卒業対策 | Ⅳ.学生生活への支援 | Ⅴ.管理運営・財政 | Ⅵ.施設設備 | Ⅶ.教職員の育成 | Ⅷ.広報・地域活動 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年度 | 3.6 | 3.8 | 4.0 | 4.3 | 4.1 | 4.0 | 3.4 | 3.6 |
2021年度 | 4.1 | 4.2 | 4.2 | 4.5 | 4.2 | 4.4 | 3.7 | 3.7 |
2020年度 | 3.8 | 3.8 | 4.0 | 4.3 | 3.8 | 3.7 | 3.4 | 3.2 |
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I. 学校経営
大学の中長期事業計画に沿って本校の部門目標(BSC)を作成・周知した。評価結果は 3.6 であり、前年度より低下した。教職員間の連携改善を求める意見がでており強化を図る必要がある。
II. 教育課程・教育活動
評価結果は 3.8 であった。新カリキュラム編成の際に本校の独自性を踏まえた内容とした。1 年次科目が新カリキュラムとなり、科目設定理由に見合った成果を得た。次年度も新旧カリキュラムの円滑な移行運用をめざす。新型コロナウイルス感染症の影響により時間割や授業方法の変更はあったが、おおむね予定通りカリキュラム進行できた。感染症罹患により授業・実習の欠席者が多く出たが、不利のないよう対応した。遠隔授業等のオンラインツールは、より効果的な活用ができるようになった。成績評価の公平性・妥当性や倫理的配慮の励行の項目では安定した評価を得ている。実習環境の整備については低評価が続いており、今後も施設への働きかけを続けていく必要がある。
III. 入学・卒業対策
評価結果は 4.0 であった。入学対策では、オープンキャンパスや在校生とのオンライン交流会を増やして応募者の確保に努めた。今後も応募者確保対策や入学者選抜方法の見直し等に注力する必要がある。
看護師国家試験合格率は 100%、就職率 100%であった。卒業生への支援は、就業後のメンタルサポートやキャリアアップのための相談等に取り組んでいる。
IV. 学生生活への支援
評価結果は 4.3 であった。進路相談の対応や就職ガイダンスの実施、心身の健康面の支援、自治会活動の促進等の項目で高評価を得た。大規模な学校行事が制限される中、自治会活動(イースターイベント、ハロウィーン仮装、ビンゴ大会等)や病院スタッフとのコラボレーションによる患者サービスへの参画等、学校生活を楽しめるよう支援した。
V. 管理運営・財政
評価結果は 4.1 であった。財政管理面では年間計画に基づいて予算・執行を行った。個人情報保護対策と周知・徹底に関しては高評価である。全学年で防災訓練を実施し、適時、防災備蓄品の点検を行った。次年度は、隣接する大学病院の大規模災害訓練への参加を再開する予定である。「ハラスメント防止に関する規程」を策定し、次年度から周知予定である。
VI. 施設設備
評価結果は 4.0 であった。校舎の老朽化への対策、感染状況をふまえた対応が必要である。校内のインターネット環境、PC 設備は十分に整備され、活用されている。2023 年度入学生からe テキストが導入された。さらなるICT教育の拡充に向け、Wi-Fi 環境、充電ステーション等の整備が必要である。
VII. 教職員の育成
評価結果は 4.0 であった。例年、車椅子用設備やエレベータ設置の項目で不十分の評価となるが代替設備を活用し対応している。校舎の老朽化への対策が課題であり、校内の廊下、壁面改修、図書室備品入れ替え、談話スペースの環境整備等を行い快適な学習環境を整えている。感染予防のために設置したパーティション、手指消毒備品が劣化してきており、今後は感染状況をふまえた対応が必要となる。
学生が使用する校内のインターネット環境、PC 設備は十分に整備され、活用されている。2023 年度入学生から eテキストを導入し学生全員がタブレット端末をもつことになる。
さらなるICT 教育の拡充に向け、校内にWi-Fi 環境、充電ステーション等が必要である。
VIII. 広報・地域活動
評価結果は3.6 であった。ホームページは適宜更新し、入試情報、新しい動画5 本を追加した。また、地元紙を定期購読して地域情報の収集に努め、広告掲載を行った。地域貢献活動としては地域の中学校・高等学校の職業体験授業の受け入れや社会福祉協議会主催の事業に講師派遣等を行った。授業公開を今後の課題とする。
IX. 全体
新型コロナウイルスの罹患者が多く、その対応の負担感、不足感が高まった。2023 年度は、コロナ渦で得た経験や変革とコロナ前の通常を効果的に組み合わせた学校運営が求められる。これまで以上に情報共有と教員間、教職員間の連携が一層重要となる。
II. 教育課程 教育活動について
・実習施設での状況が大きな負荷となる現状があるが、不足は学内で補えば良いのであり、看護部とも連携しながら長期的視点で改善を継続して行かれれば良い。
・実習指導者の固定化が問題視されているようだが、実習指導者の位置づけの考え方次第である。全体を統括している看護師を実習指導者と考えることもできる。臨床現場で一週間も実習指導者を固定してはいられないという現状にも対応していく必要がある。
III. 入学 卒業対策について
・応募者の減少はどの学校でも共通課題である。ある程度の退学は止むを得ないと考えて良いのではないか。
・病院に隣接する看護専門学校で優秀な人材を育成していくことに存在意義があり、病院と学校が有機的に結びついていることが大切である。その上で新たな展望と将来を見据えた学校運営が実現できれば良い。
IV. 学生生活への支援について
・各種イベント・行事は、コロナ禍でも学校生活を楽しむ取り組みとして意義があり、評価できる。
V. 管理運営 財政について
・安定した学校運営を継続していることは評価できる。施設の老朽化に対しては、組織全体の課題として取り組まなければならない。
Ⅶ.教職員の育成について
・看護教員の質向上や教員確保が求められるなかで、全国的に人材が減少しているのは否めない現実である。卒業時に看護教育の道にも繋がるキャリアマネジメントを意識付けることが大切である。
・教職員が自ら計画して研修や研究活動の機会をつくり自己研鑽するといった視点も効果的ではないか。
1)新旧カリキュラムの円滑な移行と運用
2)学習環境の改善と実習施設への働きかけ
3)入学志願者確保対策や入学者選抜方法の見直し
4)多様な学生生活の支援の継続
5)ハラスメント対策の周知と予防
6)ICT 教育の拡充に向けた設備整備
7)教員の研鑽機会の拡充と積極的な参加
8)授業公開や見学交流等の取り組み