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泌尿器科


2024年5月現在

外来担当医表 フロア案内へ 前に戻る

診療スタッフ


診療スタッフ 職位 専門 資格
診療部長 山田 裕紀
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准教授 泌尿器腹腔鏡手術
副腎腫瘍

日本泌尿器科学会専門医・指導医

日本泌尿器内視鏡学会・腹腔鏡技術認定医

腎移植認定医

診療医長 田代 康次郎 助教 泌尿器悪性腫瘍
がん遺伝診断
ボトックス治療
泌尿器科学会専門医・指導医
日本泌尿器内視鏡学会・腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 腹腔鏡技術認定医
テストステロン治療認定医
難病指定医
診療医員 久金 陽 助教 泌尿器一般 泌尿器科学会専門医
Rezum認定医
診療医員 高橋 悠介 助教 泌尿器一般  
診療医員 忽滑谷 悠仁 助教 泌尿器一般  
診療医員 橋本 正毅 助教 泌尿器一般  
診療医員 藤原 健佑 助教 泌尿器一般  
診療医員 西岡 彩音 助教 泌尿器一般  
診療医員 中島 啓人 助教 泌尿器一般  

診療内容・専門分野


前立腺肥大症、前立腺がん、そして尿失禁など泌尿器科が扱う病気は加齢によるものが多く、高齢化社会を迎えている我が国において泌尿器科が担う役割は大きくなってきています。一方、尿路結石症や、膀胱炎などの尿路感染症などのありふれた病気も泌尿器科では重要です。
さらに、健康診断で指摘されがちな尿潜血(尿に血液が混じる状態)は尿路結石症以外にも尿の通り道のがんが原因であることもあるため、決して無視できないものです。
葛飾区とその周辺には泌尿器科を専門とする施設が少ないため、当科では当地域の中核病院として泌尿器科疾患全般について偏りのない診療を行い、地域にお住まいの方々の健康に少しでも寄与したいと考えております。


特色


「安全でからだにやさしい医療」を目標としています。
泌尿器科のどの病気に対しても可能な限り良質な治療を提供いたします。

現在、当科で行っております診療内容はおおよそ以下の項目があります。

  1. 泌尿器科領域の腫瘍(前立腺癌、腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、精巣腫瘍、副腎腫瘍)に対する集学的治療
  2. 尿路結石:体外衝撃波治療(ESWL)、経尿道的尿路結石砕石術(TUL)、経皮的結石砕石術(PNL)
  3. 前立腺肥大症:低侵襲手術治療(TURis-P、TUEB、HoLEP)、経尿道的水蒸気治療
  4. 尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、慢性前立腺炎
  5. 難治性過活動膀胱:『ボトックス膀胱注射療法』(日帰り治療)

特殊検査・先進医療


1. 腎結石、尿管結石に対する体外衝撃波治療(ESWL):日帰り治療を平成24年1月から開始しました。
2. 前立腺肥大症の経尿道的水蒸気治療(WAVE治療・Rezum):2023年4月から開始しました。
Rezum(レジューム)という機器を使用する経尿道的水蒸気治療(WAVE治療)は、2020年9月から本邦で行えるようになった(保険適用です)体に負担の少ない新しい前立腺肥大症の内視鏡手術です。治療水蒸気を利用して肥大した前立腺組織を壊死・退縮させますが、術後5年経過時点においても効果は安定しており再手術率は低く(4〜5%)、また従来の手術に比べて性機能が維持されることが示されています。治療時間は平均10分程度と短く、体力に自信のないご高齢の方におすすめしています。治療効果は手術後1カ月程度から現れます。外来担当医にご相談ください。
治療の対象となる方:Rezum(レジューム)は体への侵襲が低いため、従来の手術療法(TUR-P、HoLEPなど)が全身状態から手術侵襲を考慮すると困難な方に適用されます(日本泌尿器科学会;経尿道的水蒸気治療に関する適正使用指針)。

主な医療機器・設備


1. 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)
2. ホルミウム・ヤグレーザー:前立腺肥大症、結石治療に使用します。2020年度より新たに前立腺肥大に対する低侵襲治療 レーザー前立腺核出術(HoLEP)を開始しました。
3. 内視鏡治療用バイポーラ電気メス:前立腺肥大症治療にとしてTURis-P、TUEBを行っております。
4. 軟性尿管鏡・硬性鏡:腎尿管結石治療に使用します。
5. 腹腔鏡手術システム:副腎腫瘍および泌尿器悪性腫瘍(腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌)、腎盂尿管移行部狭窄症、尿膜管遺残に対する手術に使用します。
6. 2020年11月より、腹腔鏡手術に3D内視鏡システムを導入しました。

患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等


2023年1月〜2023年12月実績

外来患者数 平均1,537名/月
入院患者数 平均634名/月
平均在院日数 8.9日
延べ手術件数 622件
全身麻酔手術 160件
化学療法(外来) 413件
化学療法(入院) 166件

検査入院

検査名 症例数
経直腸式前立腺針生検 93例
経会陰式前立腺針生検 44例

手術件数(2023年 主なもの)

術式 件数
腹腔鏡下副腎摘出術 3件
腹腔鏡下根治的腎摘除術 13件
腹腔鏡下腎部分切除術 3件
腹腔鏡下腎尿管全摘術 10件
経腰式腎摘除術 1件
腹腔鏡下根治的前立腺全摘術 19件
腹腔鏡下尿膜管摘除術 2件
腹腔鏡下膀胱全摘術(回腸導管造設) 2件
経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-BT) 121件
経尿道的レーザー前立腺核出術 (HoLEP) 8件
経尿道的前立腺水蒸気治療 (WAVE治療/Rezum) 17件
経尿道的前立腺切除術 (TUR-P) 3件
経尿道的結石破砕術(レーザー、腎・尿管) 72件
経尿道的結石砕石術(レーザー、膀胱) 15件
経皮的腎結石破砕術 (PNL) 6件
体外衝撃波結石破砕治療 (ESWL) 13件
高位精巣摘除術 3件
精巣摘出術
陰嚢水腫根治術
包茎手術
スペーサー注入術 (Space OAR)
経皮的膀胱瘻造設術
尿管ステント留置術
経皮的腎瘻造設術
水圧拡張術
ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法 (ボトックス)
6件
8件
6件
10件
6件
147件
33件
3件
15件

専門外来


1. ストーマ外来:尿路変向術をお受けになった患者さんのストーマ・ケア外来を水曜日の午後におこなっております。(担当:田代)
2. 外来化学療法:抗がん剤の化学療法の一部は通院でおこないます。
3. 内服治療によるコントロール困難な過活動膀胱(難治性過活動膀胱)に対して『ボトックス膀胱注射療法』を水曜日の午後におこなっております。(担当:田代)

特殊検査・先進医療


難治性過活動膀胱に対して『ボトックス膀胱注射療法』について
ボトックス膀胱注射療法の画像

主な医療機器・設備


1. 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL):日帰り治療を平成24年1月から開始している。
2. ホルミウム・ヤグレーザー(Lumenis Pulse™ 120H):主に結石治療に使用します。 2020年度より新たに前立腺肥大に対する低侵襲治療 レーザー前立腺核出術(HoLEP)を開始しました。
Lumenis Pulse™ 120H画像
3. 内視鏡治療用バイポーラ電気メス:前立腺肥大症治療にとしてTURis-P、TUEBを行っております。
4. 軟性尿管鏡・硬性鏡:腎結石・尿管結石治療に使用します。
5.

腹腔鏡手術システム:副腎腫瘍および泌尿器悪性腫瘍(前立腺癌、腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌)、腎盂尿管移行部狭窄症、尿膜管遺残に対する手術に使用します。

6.

2020年11月より、腹腔鏡手術に3D内視鏡システムを導入しました。


救急、時間外診療の対応


1. 夜間当直:火曜日と金曜日にはスタッフが当直しておりますが、それ以外の曜日の夜間はオンコール体制となっており必要であれば病院に担当者が戻り診察いたします。
2. 休日体制:9:00〜12:30は担当者が院内におりますので診察いたします。

その他


1. 放射線治療:2018年1月に放射線治療センターが開設されました。必要な方は当医療センターで治療を受けることが可能となります。
2. 腹腔鏡手術:日本泌尿器内視鏡学会・腹腔鏡技術認定医が常勤しております。
-2015年2月より腎・尿管悪性腫瘍および副腎腫瘍に対し腹腔鏡手術を開始しました。
-2015年7月より膀胱癌に対して腹腔鏡手術を開始しました。
-2016年2月より前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。
-2018年7月より尿膜管遺残に対する腹腔鏡下尿膜管摘出術を開始しました。
3. ロボット支援手術:現在、当院ではおこなっておりませんので、近隣の施設をご紹介しております。
4. 尿失禁の手術:尿失禁の手術は慈恵医大附属病院(本院)、あるいは近隣で多く手術をおこなっている近隣の施設をご紹介しております。
5. パイロニー病:過去におこなっていました衝撃波治療は現在おこなっておりません。手術が必要な場合には都内で多くの手術をおこなっている施設をご紹介いたします。
6.

前立腺癌に対する小線源治療は慈恵医大附属病院(本院)、あるいは多く手術をおこなっている近隣の施設をご紹介しております。

7.

内服治療によるコントロール困難な過活動膀胱および神経因性膀胱に対しての『ボトックス膀胱注射療法』を、外来日帰り治療として2022年3月より開始しました。

8.

2024年1月より前立腺肥大症の経尿道的水蒸気治療(WAVE治療・Rezum)を開始しました。


関連リンク


東京慈恵会医科大学 泌尿器科


専門医制度と連携したデータベース事業について

当院は、患者さんにより適切かつ最善の医療を提供するために、外科系の専門医制度と連携したデータベース事業、一般社団法人National Clinical Database (NCD)に参加しております。詳しくはくはNCDホームページ(http://www.ncd.or.jp/)をご参照ください。何卒、ご理解ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。