外来化学療法室の紹介
東京慈恵会医科大学葛飾医療センターは、専門的な医療の提供と地域のがん診療の発展に貢献しています。
外来化学療法室は、がん薬物療法である抗がん剤治療を外来で行うところで、ベッド4床、リクライニングチェア14床で計18床となっています。当院の外来化学療法室では、最適で安全な治療を受けて頂けるように、専門的な知識・技術を有する医師・薬剤師・看護師が治療を担当しています。 私たちは医療チームとして、患者さんと一緒に"がんと共に生きる"ことをサポートしています。抗がん剤治療だけでなく生物学的製剤を用いた治療を、潰瘍性大腸炎やクローン病、視神経炎、多発性硬化症などの患者さんに行っています。
より多くの患者さんが、快適に治療が受けられるよう、各ベッドやリクライニングチェアにはテレビを完備しています。
治療実績
がんは手術による治療にとどまらず、放射線療法や抗がん剤治療などの治療が行われています。最近では、分子標的治療薬や支持療法等の薬物の開発が進んでいます。そのため、多くの患者さんが入院せずに抗がん剤治療ができ、仕事や趣味など、普段の生活を大きく変えることなく治療と共存することが出来るようになりました。
当院での外来化学療法の治療実績は、図に示す通りです。2023年には約4.305件の外来化学療法が行われており、多くの患者さんが外来通院で、治療を受けています。
救急、時間外診療の対応
抗がん剤治療を受け、自宅に帰宅してから副作用が出た場合等、緊急の相談がある場合は、当院代表03-3603-2111まで24時間いつでもご連絡ください。また、当院は緊急時に入院できる体制が整っておりますので、遠慮なくご相談ください。
化学療法を受けられる患者さんへ
抗がん剤による治療は年々進歩を遂げ、がんの中には化学療法だけでもかなりの治療効果が得られるようになっています。抗がん剤は、体内で増殖しているがん細胞を効率よく死滅させることが利点ですが、同時に一部の正常な細胞も壊してしまい、これが「副作用」として現れることもあります。これから受けられる治療を正しく理解し安心して継続していけるよう、医療スタッフ一同でサポートしていきます。何か不安な点があれば、いつでも遠慮なくご相談ください。
外来化学療法室 治療の流れ
1.各科受付 診察を受けている診療科で受付をいたします。
化学療法を行うことが決定しましたら、外来化学療法室へお越しいただきます。 |
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2.外来化学療法室 順番にベッドまたはリクライニングチェアにご案内いたします。 |
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3.ベッド案内 治療薬が届くのに1時間前後かかります。治療薬が届いてから点滴が開始となります。 |
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4.血管確保・点滴開始 血管確保を行い、点滴治療を開始します。 (血管確保とは、点滴用のチューブを挿入することです) |
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5.治療開始 身体変化を感じた場合はすぐ看護師にお知らせください。
治療中の食事やトイレは可能です。 移動に不安な方は、遠慮なく看護師に声をお掛け下さい。 |
6.治療終了 血圧、脈拍、体温などを測定し、身体の状態を確認後、点滴のチューブを抜きます。止血を確認しましたら、会計後帰宅となります。 なお、治療後診察のある方は各科外来へお戻りいただきます。 |
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