結核患者さんをご紹介いただく医療機関の皆様へ
当院の結核病棟は、病棟内の独立空調換気設備の設置、個室の増設、入院生活の質の改善などを目的とした施設の全面改築工事のため一時閉鎖をしておりましたが、2011年3月リニューアルして再稼働致しました。
長期になりがちな入院生活をより安全に、より快適に過ごしていただけるための準備が整ったと考えております。
【慈恵第三病院結核病棟の特徴】
指定機関 |
第二種感染症指定医療機関(結核指定病院)、東京都結核緊急医療ネットワーク所属 |
学会関連 |
日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本感染症学会などはじめとする関連学会の専門医、指導医の常勤、日本結核病学会所属 |
設置病床 |
病床数:27床 |
一般陰圧個室 |
5室 |
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特別個室床(有料) |
1室 |
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独立空調ゾーン個室 |
3床 |
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多床室 |
2人床3室、6人床2室 |
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総合医療 |
北多摩南部医療圏における大学附属病院の中で唯一の結核指定医療機関
合併症併存例における呼吸器内科(または感染制御部)と他診療部との併診
外科系診療部および手術部(陰圧室設置)との連携による排菌患者の手術にも対応 |
感染管理 |
病棟内全体の陰陽圧空調管理、特定患者の独立空調ゾーン個室管理
病棟内陰圧検査室における診断的呼吸器内視鏡検査実施
結核症と合併する結核菌以外の多剤耐性菌検出例やその他の合併する感染性疾患管理 |
人工透析 |
人工透析を要する結核例への対応
維持透析は血液浄化部(透析室)内陰圧隔離室で実施、CHDF 等は結核病棟内で実施 |
胸 腔 鏡 |
結核性胸膜炎・膿胸例の胸腔鏡による診断・治療の積極的実施 |
結核患者さんの紹介について
結核患者さんをご紹介いただく場合には、まず事前に呼吸器内科医師にご連絡下さい。
入院のご相談は呼吸器内科の担当医(当番制)が対応いたします。
慈恵医大第三病院03-3480-1151(代表)へまずお電話いただき、
呼吸器内科結核当番医へ結核患者さんのご紹介である旨をお伝えください。
原則として夜間・休日は対応しておりませんが、緊急を要する病態の場合は救急室までご連絡ください。
【入院適応の原則】
(1)塗抹陽性でPCR 陽性の場合
ほぼ結核と確定例です。他者への感染性を有し感染症法での勧告入院の対象で、結核病棟への勧告入院が必要です。
治療費の大部分に公費負担が受けられます。
(2)塗抹陽性でPCR 不明・未検の場合
結核の可能性がありますが、非結核性抗酸菌症の可能性もあります。
原則的にはPCR 陽性を確認してからの入院をお願いしています。
(3)塗抹陰性だがPCR 陽性、もしくは結核を強く示唆する画像所見がある場合
この時点では入院絶対適応ではありませんが、活動性結核の可能性はあります。
繰り返しの喀痰検査で塗抹陽性になることがあります。
(4)合併症併存例
この時点では入院絶対適応ではありませんが、活動性結核の可能性はあります。
繰り返しの喀痰検査で塗抹陽性になることがあります。
(5)対象年齢
当院では、呼吸器内科、感染制御部を中心に結核診療を行っております。
結核診療は高校生以上(16 歳以上)を対象とさせていただいております。
【備考】
(1)の場合は原則入院となりますが、入院日に関しては担当医と相談の上決定となります。 (2)(3)の場合でも患者さんの状態が悪く、早急に入院が必要と考えられる場合には呼吸器内科の担当医へご連絡ください。 また、(2)(3)の場合に精査のため外来へご紹介いただく場合は、事前連絡のうえ、患者さんに必ずサージカルマスクの着用をしていただいたうえで、診療情報提供書の表書に「結核疑い」の旨をわかりやすいように記入して呼吸器内科外来へご紹介くださいますようお願い致します。
入院決定後
【患者さんへのご説明】
入院に際しては、下記の事項を患者さんへお伝えくださいますようお願い致します。
1)活動性結核と診断されたこと。 |
2)そのために結核病棟へ入院が必要であること。 |
3)感染性がなくなるまで通常1〜3 ヶ月(病状によりそれ以上)の入院が必要になること。 |
4)来院時はマスク(サージカルマスク)を着用していただくこと。 |
【診療情報の連絡について】
1)結核患者情報連絡票による事前連絡 |
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患者さんの病状の詳細に関してはFAX にて情報提供をお願いすることがあります。
その際は、直通FAX でお願いしております。
直通FAX 番号 |
総合医療支援センター 医療連携室 FAX: 03-3430-3611(平日9:00〜17:00) |
FAX用紙 |
「結核患者情報連絡票」をご利用下さい。 |
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2)添付していただきたい資料 |
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診療情報提供書、抗酸菌検査結果報告書のコピー、行政への発生届等提出書類のコピー、胸部X線写真の添付をお願いしております。 |
【入院時の来院手順】
【備考】
行政への発生届 |
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結核発生届けは結核を診断した時点で直ちに報告することとなっていますので、当院への転院・入院前の段階で保健所への提出をお願いいたします。(当院へはコピーを持参) |
退院後の継続医療について
退院基準を満たし外来治療(一般医療)可能となった場合、ご紹介元の医療機関での治療継続をお願いすることがあります。
また、ADL 不良などで自立生活困難な場合も原則的には感染性がなくなった時点で紹介元の医療機関への転院をお願いしております。ご理解・ご協力をお願い致します。
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