内視鏡部
2024年04月現在 |
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診療部長:池田 圭一 |
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診療内容・専門分野 内視鏡部は中央診療部の内視鏡部門を担当しており、日々消化管および呼吸器の内視鏡診断・治療に従事している部門です。 特色「安全で確実、苦しくない内視鏡」をモットーに、関係各科(内科・外科・放射線部・病理部など)と緊密に連携しながら内視鏡診療を行っています。 すべての内視鏡検査・治療は、鎮静剤・鎮痛剤を用いた意識下鎮静法を基本に施行しており、現在日本で実施可能な最先端の高次内視鏡治療を積極的に実施しています。 早期消化管癌(食道癌、胃癌、大腸癌など)の根治的な内視鏡的切除術(ESD/EMR)、胆管結石に対する内視鏡的結石除去術、閉塞性黄疸に対する内視鏡的ドレナージ術、仮性嚢胞に対する超音波内視鏡下ドレナージ術、消化管狭窄に対する内視鏡的拡張術およびステント挿入術、経皮的胃瘻造設術(PEG)、消化性潰瘍や食道静脈瘤などからの消化管出血に対する内視鏡的止血術などを実施しています。 当科では関係各科と連携し、内視鏡的切除術に熟練した内視鏡専門医による治療を、的確な術前の内視鏡診断に基づいて実施しています。また、AI画像診断技術を用いた最新の内視鏡検査を本院と連携して実施するなど、より良い内視鏡技術を提供できるように、革新的な新規技術についても、臨床研究を通して、積極的に導入をしています。 更に、内視鏡画像診断だけではなく、炎症や腫瘍、消化管運動機能障害を伴う、多くの消化器疾患を有する患者さんに対して、体液(便・唾液・尿・汗)や、本来、検査・治療の過程で廃棄される消化管内容液 (唾液・胃液・十二指腸液・胆汁・膵液・腸液・便汁) を対象に細菌叢の解析を行い、疾病や病勢との関連性を検討する臨床研究も行っています。 胆膵内視鏡は当科が最も力を入れている分野であり、SpygalassTMを用いた直接生検による胆膵疾患精査や従来は困難であった術後のERCPにもダブルバルーン小腸鏡を用いて積極的に施行しています。外科、消化器・肝臓内科との緊密な連携のもと合同チームで診療にあたっており、内視鏡学会認定指導施設、胆道学会認定指導施設として常に高いレベルの診療が行えるような診療体制を整えています。 診療実績(2023年度)★総内視鏡件数 7,325件 1) 内視鏡検査内訳
2) 内視鏡治療内訳
[下部消化管(大腸・直腸)領域]
[膵・胆道系(膵臓・胆嚢・胆管)領域]
[呼吸器領域]
先進医療・臨床研究等の実績 (1) 胃GISTに対する単孔式腹腔鏡補助による内視鏡的全層切除術(EFTR) 専門外来・内視鏡健診内視鏡検査・治療は月曜日〜土曜日毎日行っています。 中央診療部門のため、内視鏡部の専門外来は設置していません。消化器・肝臓内科、外科を受診していただき、内視鏡検査・治療の予約を行います。胃カメラが苦手な方、大腸カメラで痛い思いをされた方は、その旨を事前にお申し出ください。できるだけ苦痛のない方法を工夫させていただきます。上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)に限っては、かかりつけ医師から医療連携室を介して、FAXによる予約紹介システム(二人主治医制)を実施しています。 胃がん検診、大腸がん検診も行っております。ご希望の方は医療連携室までご連絡ください。 スタッフ紹介
救急・時間外診療の対応 時間外の緊急内視鏡に関しては、24時間365日対応できるよう、オンコール体制を整えています。外科の先生方、消化器・肝臓内科の先生方と協力体制のもとで診断、治療を行っていきます。2026年竣工の新病院では消化器内視鏡センターとしてこの3科のより緊密な連携体制のもとですべての消化器疾患に対応していきます。 関連リンク東京慈恵会医科大学 内視鏡医学講座 |