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手術部



2023年4月現在

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診療部長:戸谷 直樹

診療スタッフ
診療部長 戸谷 直樹(兼任)
看護師 55名
臨床工学部技師 2名
看護補助員 1名
事務員 3名

診療内容・専門分野


手術部は各診療科の入院患者さんや外来患者さんに対する定時・緊急手術を行う施設です。
手術部は、手術部医師スタッフ、看護師、臨床工学部技士、看護補助員、事務員より構成されており、運営は各診療科が参加する手術室・中材・ICU運営委員会により運営されています。
手術室は2009年から合計10室で運用しており、2011年には1階血管撮影室にハイブリッドバイプレーンX線血管装置を導入し、血管外科によるステントグラフト内挿術や、クモ膜下出血に対するコイル塞栓術、脳梗塞に対する血栓回収療法などの脳血管内治療を全身麻酔下に行えるようになりました。さらに2013年には1階に外来手術センターを開設し、2室増室しています。ここでは白内障、副鼻腔炎、蓄膿症、整形外科・形成外科小手術、皮膚科小手術などを日帰り手術で対応しております。
今年度中には、さらにハイブリッド手術、ロボット支援手術対応手術室を増床するため、手術室の改修工事を着工する予定です。
手術部で行われる手術は急速に伸びており、昨年の年間手術件数は8,000件を超えました。腹腔鏡や胸腔鏡といった鏡視下手術や血管内手術が増加する一方、手術手技や手術機器の急速な進歩により、手術は高度化・複雑化しています。これらの手術を患者さんに安心して受けて頂くようにするために、また、各診療科が必要な手術を円滑に遂行できるように、中央診療部門としての手術部が院内で果たすべき役割は、ますます重要になっています。
手術部では、患者さんの更なる安全と安心、サービス向上を目標に、安全で効率的な手術環境の提供に努めています。
また、手術部に特化した医療人の教育機関として、高度先進医療を支え、チーム医療を担う手術部職員の育成にも力を入れています。


手術件数


全身麻酔手術 局所麻酔件数
2016年度 3,813件 3,829件 7,642件
2017年度 4,079件 3,881件 7,960件
2018年度 3,924件 4,022件 7,946件
2019年度 4,189件 4,457件 8,646件
2020年度 3,601件 3,769件 7,370件
2021年度 3,430件 4,000件 7,430件

手術室における安全管理


手術部の最大の特徴は、複数の臓器にまたがるようなハイリスクな病態に対して複数科による合同手術を行っていることです。専門性の高い疾患班が各臓器に対して質の高い手術を行うことが可能です。さらに、ハイリスク症例に対しては、術前に必ず担当科、手術部、麻酔部、ICU担当医、ICU看護師、病棟・外来看護師による術前合同カンファレンスを開催し、症例の問題点とその対策、当日の治療手順などを確認するようにしています。情報を共有することによって、入院から退院まで患者さんが安全でスムーズに医療を受けられることを目的としています。
また、全手術症例にタイム・アウトを実施しています。タイム・アウトとは、執刀医が手術前に手を止めて、患者さんの本人確認・手術部位の確認・手術術式・予定手術時間など声を出して確認することです。麻酔科と担当看護師はそれが正しいことを確認します。このことでチームメンバーのコミュニケーションを取り、部位間違いや患者さん間違いなどのミスを防ぐことができます。手術終了前にもタイム・アウトを実施し、使用したガーゼの総数が合っているか、術式が予定通りに行えたかを確認します。
もし、手術が予定時間の1.5倍を超えても継続している場合は、一度手術担当医、担当科部長、手術部、麻酔科、看護師が集まって、それまでの経過と今後予想される経過について再確認します。必要があれば、患者さんのご家族の了承を得た上で術式の修正を行う場合もあります。すべての手術が計画通り安全に遂行できるよう心がけています。
医療機器の整備は臨床工学部技師を中心として行うとともに、麻酔科医師、外科系医師、看護師、看護補助員で行っています。また、看護師業務を見直し、手術室内の清掃や機械、機材準備を可能な限り委託業者に任せ、看護師が看護師本来の業務に専念できるようにし、安全管理につなげています。
麻酔部管理責任手術(おもに全身麻酔による手術)において、麻酔部医師は、手術前と手術後に患者さんの診察を行い、手術や麻酔の安全性が高く保たれるよう最善を尽くしています。
手術部内では毎月カンファレンスを行っており、スタッフ間のコミュニケーションを密にとっています。カンファレンスでは、発生した問題点について話し合い、改善策を作り、よりよい環境を提供できるよう心がけています。

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