見学、専攻医を希望される方へ
専攻医からのメッセージ
桑原 直孝(総合診療医専攻医)
総合診療部はレジデントのときから主治医同様に鑑別や治療方針の選択など患者さんを診療することができます。最初は大変なこともありますが、自分で考えて、指導医の先生方と患者さんに関して日々ディスカッションすることで段々と確実に成長することができると思います。また、外勤先は訪問診療の枠も多く、地域に根ざした医療も勉強することができます。
小林 孝史(内科専攻医)
総合診療部レジデント3年目の小林孝史と申します。内科レジデントとして1年目は本院と分院を6ヶ月ずつ、計6診療科をローテーションし、今年度は第三病院の救急部に2ヶ月間出向した後、現在は第三病院総合診療部で主治医として診療を行っております。内科・老年病専門医取得に向けて研修を積んでおり、慈恵の現行の新専門医制度一期生の中で老年病専門医取得を目指している唯一のレジデントとして日々奮闘しております。
私は慈恵医大を卒業しましたが、慈恵の理念である「病気を診ずして、病人を診よ」の重要性を今とても強く感じています。私が担当する症例は高齢者を対象とすることが多く、心不全や腎不全、糖尿病、感染症、膠原病等多くの病気をもちろん診なければいけません。しかし、退院後の患者さんを取り巻く周囲の環境やQOLを考えた診療、すなわち病人を診る視点が非常に要求されます。そのため多くの疾患を診る力を伸ばせるだけでなく、患者さんや家族の方々と関わる中で多くの学びが得られていると実感でき、非常に充実した毎日を送っています。いろいろ書きましたが、百聞は一見に如かずです。まずは一度見学に来ていただければと思います!お待ちしております!
中村 明穂(内科専攻医)
総合診療部レジデント2年目の中村明穂と申します。当院の総合診療部は専門科が揃う大学病院の中で他科と肩を並べて診療しています。見る領域が様々であるため幅広い知識を要しますが、自らの領域を狭めることなく多くの学びを得ています。また"大学病院の総診"だけではなく"地域のかかりつけ医"の役割も在宅医療で学んでおり、生活に寄り添いながら一人の患者さんを全人的に診られることに誇りを持っています。
大庭 好弘(内科専攻医)
総合診療部レジデント2年目の大庭好弘と申します。総合診療医ではなく、内科専門医の後期研修医として総合診療部に所属しています。内科専攻医の1年目で、分院半年,本院半年ずつ、2ヶ月毎に様々な内科をローテーションしました。その中で感じた事は、大学病院では各科で専門性の高い医療が行われている一方で、専門以外の事となると他科にコンサルトすることが多く、患者さんにとって整合性の取れた医療が行われていないことが多いということでした。膠原病で様々な臓器の障害を生じている方や、高齢者で様々な疾患を抱えている人のマネージメントなどはやはり細分化された医療体制で、管理のしづらい部分かと思います。いろいろな疾患の特性を理解し、患者さんの背景や状況に応じて、本人にとって最良の形を見つけてあげられることが、病院総合診療医としてのやりがいと思っています。様々な診療科の知識が必要で、知らなければいけない事は多いですが、患者さんをうまくマネージメントして安全に社会に帰すことができるという点で、とてもやりがいのある科です。