- 動物実験委員会
動物実験委員会は、通常の計画審査業務をインターネットによる完全な電子申請システムを用いて行い、その全記録はシステム上により一元管理(データセンター管理)されています。動物実験計画審査申請システムによる動物実験計画の審査、飼養保管施設実地調査報告書あるいは(動物)実験室実地調査報告書による施設等の実地調査、教育訓練の定期的な実施、また委員会議事録ならびに電子メールによる委員会電子記録によるそれらの方針における意思決定など、委員会の役割を果たしています。 このような委員会による意見投票、可否投票等は24時間行われており、頻度の高い密な意見交換と討議が行われています。
- 動物実験の実施状況
動物実験計画の立案、審査、承認、結果報告が規程に基づいて実施されています。 令和四年度の承認計画件数は下記3.関連資料のとおりです。 承認時に届けられた実験期間が過ぎた動物実験計画については、結果の報告を計画の終了時もしくは中止時に、動物実験責任者に終了もしくは中止報告書を提出するよう義務付けています。
- 安全管理を要する動物実験の実施状況
「東京慈恵会医科大学実験動物飼養保管施設等における防災マニュアル」「実験動物逸走防止及び逸走時の対応マニュアル」ならびに「東京慈恵会医科大学実験動物由来の創傷及び疾病対策マニュアル」を制定し、動物実験を行う実験者・責任者に周知徹底しています。万が一事故が発生した場合、定められた書式の「東京慈恵会医科大学動物実験事故報告書」を提出していただき、それに基づいて万全の対策を練ることとしていますが、規程施行時から現在までにおいて、事故は発生しておらず、安全に動物実験が実施されています。
- 実験動物の飼養保管状況
実験動物研究施設、ならびに、学長の承認を受けた各研究室の飼養保管施設における飼養保管は、施設等管理者の責任のもとで適正に行われています。実験に供された動物の匹数は、実験動物研究施設および、それ以外について、統計をとり、下記3.関連資料のように公表しています。
- 施設等の維持管理の状況
機関内の飼養保管施設は、施設等管理者(各施設施設長が担当)の責任において、適正に維持管理されています。
- 教育訓練の実施状況
毎年、文部科学省基本指針および実験動物飼養保管等基準に則した講義形式の教育訓練を行っておりましたが、令和二年度よりe-learningを活用した形式となり、随時受講が可能となりました。教育訓練の講義は、動物実験委員会委員長ならびに獣医師の資格を持つ委員が担当しています。受講者名簿を作成し、受講者には受講証を発行しています。受講済登録者のみが動物実験計画審査申請システムからの計画申請ができるようシステム上で管理しています。 一方、医学教育の一環として動物実験を含む学生実習を行うにあたり、学部学生を対象とした教育訓練も行っています。また、令和四年度より学内規程(動物実験規程)が改訂し、受講期限を、四年を超えない年度末としました。
- 外部検証について
平成29年12月に外部評価委員による動物実験に関する検証を受審しました。検証結果は、文部科学省「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」に従い、下記3.関連資料に公表しています。