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糖尿病・代謝・内分泌内科
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■附属病院初期臨床研修医募集要項募集案内
プログラム責任者
宇都宮 一典
プログラム副責任者
西村 理明
臨床研修到達目標(2ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  糖尿病、高脂血症をはじめとする代謝疾患および内分泌疾患の初期診療を実施するために、これを診断し、病態を理解し、この上で初期治療を決定、実施する基本的技能を身につける。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 診断
 
(1) 代謝・内分泌疾患におけるエマージェンシーに際して、適切な診断を下せる。
(2) 心・血管病変の進展度を評価できる。
(3) 糖尿病性神経障害を診断し、病態を評価できる。
(4) 糖尿病性腎症を診断し、病態を評価できる。
(5) 糖尿病性網膜症を診断し、病態を評価できる。
(6) 糖尿病に伴う足病変を診断し、評価できる。
(7) 糖尿病の成因及び病態による病型を診断できる。
(8) 高脂血症ならびに家族性高脂血症を診断し、病態を評価できる。
(9) 甲状腺疾患を診断し、病態を評価できる。
(10) 視床下部・下垂体疾患を診断し、病態を評価できる。
(11) 副腎疾患を診断し、病態を評価できる。
(12) 性腺疾患を診断し、病態を評価できる。
2) 治療
 
(1) 糖尿病性ケトアシドーシスと非ケトン性高浸透圧性昏睡の初期治療を開始できる。
(2) 低血糖性昏睡を、適切に治療できる。
(3) 糖尿病治療における食事療法、運動療法の意義を理解し、これを処方できる。
(4) 2型糖尿病における経口血糖降下剤の薬物動態、副作用と対象を理解し、これを処方できる。
(5) インスリン製剤の種類、薬効および対象を理解し、2型糖尿病のインスリン療法を開始できる。また、1型糖尿病のインスリン療法を管理できる。
(6) 糖尿病性神経障害に対する薬物療法を理解し、これを処方できる。
(7) 糖尿病性網膜症の眼科的治療を理解し、専門医に依頼できる。
(8) 糖尿病性腎症の食事療法、薬物療法を理解し、これを処方できる。
(9) 糖尿病性腎症の病期を判断し、専門医に依頼できる。
(10) 糖尿病性壊疽の薬物療法、外科的治療を理解し、専門医に依頼できる。
(11) 糖尿病治療における自己管理の意義を理解し、これを指導する。チームケアとしての患者教育の在り方を理解し、これに協力できる。
(12) 高脂血症の食事療法、薬物療法を理解し、これを処方できる。
(13) 甲状腺機能亢進症および低下症の治療を理解し、初期治療を開始できる。
(14) 甲状腺クリ―ゼの病態と治療を理解し、初期治療を開始できる。
(15) 視床下部・下垂体疾患の治療を理解し、初期治療を開始できる。
(16) 副腎疾患の治療を理解し、初期治療を開始できる。
(17) 副腎クリ―ゼの治療を理解し、初期治療を開始できる。
3) 経験すべき診察法・検査・手技
 
(1) 身体診察法
 
1: バイタルサインをとり、的確に評価できる。
2: 頭頸部(眼瞼、結膜、眼底、口腔粘膜、舌、甲状腺の視診・触診)の診察をし、所見を記載できる。
3: 全身の皮膚所見を観察し、所見を記載できる。
4: 胸腹部の診察をし、所見を記載できる。
5: 泌尿・生殖器の診察をし、所見を記載できる。
6: 骨・関節・筋肉系の診察をし、所見を記載できる。
7: 浅在動脈を触診・聴診し、所見を記載できる。
8: 系統的な神経学的診察をし、所見を記載できる。
(2) 臨床検査
 
1: 尿一般検査
2: 便検査
3: 血算・白血球分画
4: 血液凝固機能検査
5: 血液生化学検査
6: 血糖簡易測定
7: 動脈ガス分析
8: 血中リポ蛋白、アポ蛋白分析
9: 血中インスリン、甲状腺、下垂体、副腎ホルモン基礎値測定
10: 血中自己抗体測定(抗GAD抗体、抗インスリン抗体、抗甲状腺抗体)、HLA解析
11: 経口ブドウ糖負荷試験
12: 内因性インスリン分泌能検査(尿中C-ペプタイド測定、グルカゴン負荷試験)
13: 腎機能検査(クレアチニンクリアランス、アルブミン排泄量)
14: 末梢神経伝達速度、自律神経機能検査(CVR-R)
15: 尿中ホルモン測定(カテコールアミン、ステロイド中間代謝産物、GH)
16: 下垂体負荷試験(4者負荷試験、デキサメサゾン抑制試験、水制限試験、バゾプレッシン負荷試験)
17: 副腎負荷試験(ACTH負荷試験、カプトリル負荷試験、立位負荷試験)
18: 画像診断(CT、MRI、甲状腺・副甲状腺・副腎アイソトープ検査、MRアンギオグラフィー、DEXA)
(3) 基本的手技
 
1: 血糖簡易測定器を正しく扱い、患者に指導できる。
2: インスリン注射器を正しく扱い、患者に指導できる。
3: 内分泌検査用の検体を適切に採取し、保存できる。
(4) 基本的治療法
 
1: 2型糖尿病における食事療法・運動療法を理解と適応の決定。
2: 経口血糖降下剤の種類・薬理作用の理解と適応の決定。
3: インスリン製剤の種類・薬理作用の理解と適応の決定。
4: 糖尿病性ケトアシドーシスと非ケトン性高浸透圧性昏睡における輸液とインスリン療法の修得。
5: 低血糖昏睡に対する処置(ブドウ糖投与法、グルカゴン注射)
6: 抗高脂血症剤の種類・薬理作用の理解と適応の決定。
7: 抗甲状腺剤の種類・薬理作用の理解と適応の決定。
8: 甲状腺ホルモン剤の適応の決定。
9: ステロイド補充療法の理解と適応の決定。
10: ホルモン補充療法の適応の理解。
11: 抗下垂体腫瘍剤の種類・薬理作用と適応の理解。
4) 経験すべき病態・疾患
 
(1) 救急処置を要する病態・疾患
糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧性非ケトン性昏睡、低血糖症、甲状腺クリ―ゼ、副腎クリ―ゼ
(2) 主な対象疾患
糖尿病代謝関係: 1型、2型糖尿病、遺伝子異常に伴なう糖尿病、妊娠糖尿病、二次性糖尿病、インスリノーマ、肥満症、高尿酸血症、高脂血症、家族性高脂血症
内分泌関係: 甲状腺機能亢進症および低下症、視床下部・下垂体疾患(神経性食思不振症、下垂体機能低下症、機能性下垂体腺腫、尿崩症、SIADH)、副腎疾患(クッシング症候群、アジソン病、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症)、多発性内分泌腺腫症、性腺異常症(ターナー症候群、クラインフェルター症候群、プラダーウイリー症候群、カルマン症候群)
5) 特定の医療現場の経験
 
(1) 糖尿病患者教育
生活習慣病としての糖尿病治療において、適切に患者の自己管理を指導する知識と技能を修得するために
 
1: 糖尿病の自己管理に必要な知識と技術(インスリン注射、血糖自己測定)を、患者に伝授できる。
2: 患者の生活習慣上の問題点を指摘できる。
3: 患者の価値観、生活背景を踏まえ、問題点の是正を指導できる。
4: コメデカルスタッフとともに、チームケアーに参加できる。
3. プログラム
1) 第1〜8週
 
(1) 糖尿病・代謝・内分泌内科病棟研修
(2) 入院症例カンファレンス(月)
(3) 内科入院症例回診(水)
(4) 代謝・内分泌入院症例回診(月)
(5) 入院症例回診(木)
(6) 集談会(水)
2) 第5〜8週
 
(1) 教育入院指導
(2) 症例検討会における発表
(3) 論文抄読

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