1) |
診察 |
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(1) |
海外渡航歴、動物飼育歴、吸入歴、住環境について聴取できる。 |
(2) |
呼吸困難の発症様式(突発性、急性、慢性)、日内変動、呼吸困難の程度(H-J分類など)について聴取できる。 |
(3) |
ばち状指、チアノーゼを指摘できる。 |
(4) |
口すぼめ呼吸、努力性呼吸を指摘できる。胸式・腹式呼吸を区別できる。 |
(5) |
呼吸音の減弱、増強が聞き分けられる。気管支音、肺胞呼吸音がわかる。 |
(6) |
呼気の延長がわかる。 |
(7) |
wheeze、rhonchus、fine crackle、coarse crackleを聞き分けられる。 |
(8) |
呼吸筋疲労が判定できる。 |
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2) |
肺機能検査 |
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(1) |
肺機能検査の正しい指示ができ、結果の解釈ができる。 |
(2) |
動脈血の採取が行なえ、血液ガスデータの解釈ができる。 |
(3) |
酸素飽和度の測定ができ、酸素分圧との関係が理解できる。 |
(4) |
6分間歩行試験による運動時酸素飽和度低下の評価ができる。 |
(5) |
睡眠時酸素飽和度低下の評価ができる。 |
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3) |
画像診断 |
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(1) |
胸部X線の正面、側面、斜位、肺尖、側臥位などの指示が適切にできる。 |
(2) |
CT、MRI、核医学の指示ができる。 |
(3) |
胸部レントゲン写真の系統だった読影ができる。 |
(4) |
結節性陰影、びまん性陰影の性状を述べ、鑑別疾患を挙げることができる。 |
(5) |
縦隔病変を指摘して、鑑別疾患を挙げることができる。 |
(6) |
胸部CTの読影ができる。 |
(7) |
肺換気血流シンチグラフィーの適応を知り、所見を述べることができる。 |
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4) |
基本的検査 |
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(1) |
胸水試験穿刺が行なえ、必要な検査の指示と結果の解釈ができる。 |
(2) |
喀痰、咽頭、血液培養検査を適切に行なうことができる。 |
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5) |
気管支鏡 |
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(1) |
検査時の咽頭、喉頭麻酔ができる。 |
(2) |
気管支鏡の挿入、気管支内腔の麻酔ができる。 |
(3) |
各気管支の名称がいえる。 |
(4) |
気管支鏡による喀痰吸引ができる。 |
(5) |
採取した肺組織の処理ができる。 |
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6) |
治療 |
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(1) |
正しい酸素投与ができる。微量酸素投与、高濃度酸素投与(リザーバー付マスクなど)の指示ができる。 |
(2) |
気管内挿管の適応を判断し、スムーズに挿管を行なえる。 |
(3) |
用手人工呼吸ができる。 |
(4) |
人工呼吸器の設定ができる。 |
(5) |
非侵襲的陽圧換気療法(NIPPV)を行なうことができる。 |
(6) |
気道内の吸引ができる。 |
(7) |
気管切開の適応を述べることができる。 |
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7) |
主要疾患 |
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(1) |
肺癌の組織型による特徴を述べることができる。適切な腫瘍マーカーをオーダーできる。肺癌患者の臨床病期、performance
statusを判断できる。化学療法の副作用と対処法がわかる。放射線療法の適応と合併症がわかる。鎮痛薬、麻薬の投与法がわかる。 |
(2) |
気管支喘息の正しい診断ができる。発作期と慢性期の治療ができる。テオフィリンの適切な使用法がわかる。喘息日記、ピークフローメーター、吸入ステロイドの指導ができる。喘息患者の使用禁忌薬剤がわかる。 |
(3) |
間質性肺炎の組織分類がいえる。胸腔鏡下肺生検の適応がわかる。副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤の使用法がわかる。急性増悪の診断ができる。 |
(4) |
市中肺炎、院内肺炎の診断、抗菌薬の選択ができる。 |
(5) |
MRSAの感染かcolonizationかの区別ができる。 |
(6) |
深在性真菌症を疑った時の適切なオーダーができる。 |
(7) |
結核の治療法、感染対策について述べることができる。保健所への届け出法がわかる。非結核性抗酸菌症との違いがわかる。ツベルクリン反応を行ない、判定することができる。 |
(8) |
睡眠時無呼吸症候群の特徴について述べることができる。ポリソムノグラフィーの結果の解釈ができる。 |
(9) |
在宅酸素療法の適応を知り、導入することができる。 |
(10) |
禁煙指導を行なうことができる。 |
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