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■附属病院初期臨床研修医募集要項募集案内
プログラム責任者
頴川 晋
 今回の泌尿器科初期臨床研修医カリキュラムは、平成19年度からの当院研修プログラムの改訂に伴い、最大6ヶ月までの泌尿器科選択者を対象としたものであり、選択期間に応じて1ヶ月ごとの到達目標を明示する構成とした。当科における初期臨床研修は、泌尿器科的な基礎知識や臨床技術の習得はもちろんのことであるが、医療の本質の理解、患者のQOLへの配慮、インフォームド・コンセントのとれる人間性を養うことも重要な目標である。また、本研修でチーム医療やプライマリ・ケアに早期から触れることが、今後の専門修得コースでの糧となることを期待する。
 
臨床研修到達目標(1ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  泌尿器科学の専門性を理解した上で、泌尿器科の最も基本的な診断アプローチや手技を理解する。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 泌尿器科系臓器の解剖・生理を理解し、泌尿器科学的診察方法を学ぶ。
2) 泌尿器科的症候を理解し、病因について説明ができる。
3) 代表的疾患の病態を理解し、診断と治療に関して医師の視点で患者と接する。
4) 泌尿器科外来患者の問診を行い、病棟患者の病歴作成について学ぶ。
5) 泌尿器科の基本的外来処置について学ぶ。
6) 泌尿器科画像診断について学ぶ。
7) 健常男性及び女性への導尿や膀胱カテーテル留置の介助ができる。
8) 代表的手術の見学を行う。
3. プログラム
1) 第1週
(1) 泌尿器科初期研修ガイダンス
泌尿器科の専門性と診療の基礎(解剖・生理、症候論)を学ぶ。
(2) 泌尿器科的診察と一般検査法の習得
腹部・男性性器の診察、直腸指診を手順よく行うことができる。
各種尿検査法の実施と結果判定を行うことができる。
2) 第2〜4週
(1) 泌尿器科的症候と代表的疾患の理解
排尿異常、血尿などの病因について理解し、腎細胞癌、尿路上皮癌、前立腺癌、前立腺肥大症、尿路結石、尿路感染症などの病態を把握する。
指導医のもと泌尿器科外来患者の問診、病棟患者の病歴聴取と作成を行い、診断と治療に関して医師の視点で患者と接する。
(2) 泌尿器科的基本技術の習得
指導医のもと、泌尿器科外来患者の膀胱鏡、尿道拡張などの処置や画像検査の方法について学ぶ。
各種尿路系カテーテルの種類をあげ、その特徴や適応を説明でき、健常男性および及び女性への導尿や膀胱カテーテル留置の介助ができる。
(3) 泌尿器科手術の見学と参加
経尿道手術、開腹手術、腹腔鏡下手術などの手術方法について理解し、指導医執刀の手術を見学ないし第二助手で参加する。
臨床研修到達目標(2ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
泌尿器科の最も基本的な診断アプローチや手技の一部を実践できるようにする。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
1) 泌尿器科外来患者の問診、病歴作成を指導医のもと正確に行い、患者の訴えや現症を適切に表現しまとめることができる。
2) 泌尿器科的診察を指導医のもと正確に行うことができる。
3) 直腸指診にて前立腺についての所見が得られる。
4) 泌尿器科の基本的外来処置の介助ができる。
5) 泌尿器科画像診断(DIP,UG)を指導医のもと行える。
6) 健常男性及び女性への導尿や膀胱カテーテル留置を指導医のもと行える。
7) 泌尿器科周術期管理を理解する。
8) 代表的手術の見学ないし助手として参加する。
3. プログラム
(1) 泌尿器科的診断技術の習得
  腹部診察法 a)腎の触診、b)膀胱の触診、c)鼠径部の触診、d)腹部の打聴診ができ、正常所見を正確に表現できる。
  男性性器の診察法 a)外性器の視診、b)前立腺の触診ができ、正常所見を正確に表現できる
  尿路造影検査(DIP,UG)、経腹的超音波検査などを行うことができる。
(2) 泌尿器科的基本技術の習得
  指導医のもと泌尿器科外来患者の膀胱鏡、尿道拡張などの介助ができる。
(3) 泌尿器科周術期管理と手術への参加
  指導医のもと経尿道的手術の周術期管理を学び、その症例の手術に助手として参加する。
臨床研修到達目標(3ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
将来一般臨床医としてプライマリ・ケアに必要とされる泌尿器科の基礎的知識や手技を理解し、実践できるようにする。また、患者、家族のニーズを把握し、医療を行うためのインフォームド・コンセントがとれる人間性を養う。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 泌尿器科外来患者の問診、病歴作成を正確に手順よく行うことができる。
2) 泌尿器科的診察を正確に手順よく行うことができる。
3) 直腸指診にて前立腺肥大症、前立腺癌、その他の直腸肛門疾患を鑑別できる。
4) 泌尿器科の基本的外来処置を指導医のもと行える。
5) 泌尿器科画像診断(TRUS,RP)を指導医のもと行える。
6) 前立腺肥大症患者の導尿や膀胱カテーテル留置を指導医のもと行える。
7) 泌尿器科周術期管理に参加し、チーム医療を学ぶ。
8) 代表的手術の助手として参加する。
3. プログラム
 
(1) 泌尿器科的診察技術の習得
腹部診察法において、腎の腫瘤性病変や叩打痛などの所見を正確に表現できる。
男性性器の診察法において、精索静脈瘤や陰嚢の透光性などの所見を正確に表現できる。
直腸指診で前立腺肥大症、前立腺癌、その他の直腸肛門疾患を鑑別できる。
膣双手診で進行性膀胱癌などの異常を触知できる。
(2) 泌尿器科的診断技術の習得
尿路造影検査(DIP,UG,RP)、尿路CT(MRI)検査、経腹的・経直腸的超音波検査(US,TRUS)が施行でき、尿路奇形、尿路結石、腎腫瘍、尿路上皮腫瘍、前立腺癌、前立腺肥大症などの異常所見を指摘できる。
前立腺肥大症患者の導尿や膀胱カテーテル留置を指導医のもと行える。
指導医のもと泌尿器科外来患者の膀胱鏡、尿道拡張などが施行できる 。
(3) 泌尿器科周術期管理の習得
指導医のもと開腹手術の周術期管理に参加し、その症例の手術に見学ないし助手として参加する。
臨床研修到達目標(4ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  泌尿器科の特殊検査や処置を理解し、専門的医療を提供できるようその手技を身につける。また、チーム医療における自己の役割を把握・理解し、周囲と十分なコミュニケーションをとり、安全管理を身につける。
2. 行動目標(SBO)
 
1) 尿路、男性生殖器の解剖・生理を説明することできる。
2) 泌尿器科外来患者の診療を指導医のもと実践する。
3) 泌尿器科外来患者の画像検査の適応を決められる。
4) 泌尿器科入院患者の術前術後管理が理解でき、手術の助手ができる。
  (1) 一般検査の検討、合併症の検討、輸液
  (2) 尿路感染症対策
  (3) 尿路(各種カテーテル)の管理
5) 緊急性疾患が認識できる。
6) 教室カンファレンスにおいて症例提示ができる。
3. プログラム
 
(1) 泌尿器科代表的疾患の理解
腎細胞癌、尿路上皮癌、前立腺癌、前立腺肥大症、尿路結石、尿路感染症などの診断、治療方針を説明できる。

腎後性腎不全、尿閉、急性腹症など全身性疾患と関係する泌尿器科疾患の理解と診断ができる。
(2) 泌尿器科外来診療
病歴聴取と泌尿器科一般診察を行う。
膀胱鏡を指導医とともに実施し、正確な所見が得られる。
静脈性尿路造影、尿道造影、膀胱造影、腎盂造影、経腹的・経直腸的前立腺超音波検査の適応を決定でき、かつこれらの検査を実施できる。
カテーテル挿入不能例に対し、指導医とともに膀胱穿刺ができる。
(3) 泌尿器科病棟診療
一般検査の検討、合併症の検討、輸液ができる。
尿路感染症対策、尿路(各種カテーテル)の管理ができる。
病棟管理におけるチーム医療に参加する。
泌尿器科主要手術の助手ができる。
(4) 泌尿器科疾患の救急処置
精巣捻転症、尿路結石仙痛発作、尿閉への対応ができる。
指導医と共に当直勤務へ参加する。
(5) 教室カンファレンスにおいて症例提示ができる。
指導医のもと症例の発表ができ、問題点を提示できる。
臨床研修到達目標(5ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
泌尿器科の特殊検査や処置などの専門的医療を提供できるようその手技を身につけ、泌尿器科専門医の指導のもとその医療を提供できるようにする。
2. 行動目標(SBO)
1) 泌尿器科初診患者の診察
2) 入院手術患者の管理
3) 指導医のもと、外来小手術の術者ができる。
4) 教室カンファレンスにおいて症例提示ができる。
3. プログラム
(1) 泌尿器科外来研修
泌尿器科初診患者の診察を1人で診察し、病歴の作成、検査計画を立てることができる。
(2) 病棟にて泌尿器科チーム医療の一員として術前、術後管理を実践する。
入院前後から外来主治医と相談し、入院後の診療計画、特に周術期患者管理計画を立てることができる。
(3) 指導医のもと、外来小手術の術者を経験する。
陰茎包皮背面切開術、環状切除術、精管結紮術、前立腺針生検など。
臨床研修到達目標(6ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
一般臨床医が必要とされる泌尿器科診断学や泌尿器科的治療を体系的に理解し、専門的医療をチーム医療の中で自立的に提供できるようにする。また、カンファレンスなどに参加して自己学習能力を身につける。
2. 行動目標(SBO)
1) 泌尿器科初診患者の診察
2) 入院手術患者の管理
3) 教室カンファレンスにおいて症例提示ができる。
3. プログラム
(1) 泌尿器科外来研修
泌尿器科初診患者において、とくに腹痛患者、血尿患者、排尿障害患者の初期鑑別診断、治療計画が立てられ、さらにこれらの初診患者の診療を指導医と協同して実践し、また患者とその診療結果を吟味して、次の問題点を明らかにすることができる
(2) 病棟にて泌尿器科チーム医療の一員として術前、術後管理を実践する。
入院前後から外来主治医と相談し、入院後の診療計画、特に周術期患者管理計画を立て、その患者の手術で助手ができる。
(3) 教室カンファレンスにおいて症例提示ができる。
カンファレンスでは1人で症例提示をし、スタッフとともに問題点を討議することができる。

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