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■附属病院初期臨床研修医募集要項募集案内
プログラム責任者
常岡 寛
プログラム副責任者
敷島 敬悟
臨床研修到達目標(1ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  一般臨床医としてプライマリ・ケアに必要とされる眼科の基本的知識を身につける。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 視覚系の解剖・生理を理解する。
2) 視覚障害者に対する理解とその対応を理解する。
3) 眼科の基本的診察法を習得する。
 
(1) 視力検査ができる。
(2) 瞳孔検査、眼位・眼球運動検査、視野検査(対座法)ができる。
(3) 直像鏡眼底検査ができ、正常所見が理解できる。
4) 病歴を聴取し、病歴作成ができる。
5) 全身疾患に伴う眼合併症について理解し、適切な説明ができる。
 
(1) 糖尿病網膜症につき理解する。
(2) アトピー性皮膚炎の眼合併症につき理解する。
(3) 薬物投与による眼合併症につき理解する。
6) 一般臨床医として眼科疾患を理解する。
 
(1) 急性緑内障発作を診断できる。
(2) 流行性角結膜炎などの伝染性眼疾患を診断できる。
(3) うっ血乳頭が診断できる。
(4) 外傷性視神経損傷を診断できる。
(5) 眼球破裂を診断できる。
7) 眼科基本処置ができる。
 
(1) 眼瞼反転ができる。
(2) 眼化学損傷の救急処置ができる。
(3) 急性緑内障発作の救急処置ができる。
3. プログラム
 
1) 第1週
 
(1) 眼科一般検査法を習得する。
視力検査、瞳孔検査、眼位・眼球運動検査、視野検査(対座法)、直像鏡眼底検査
(2) 眼科外来において眼科一般診療を見学する。
2) 第2〜3週
 
(1) 眼科一般検査法を眼科外来にて各々研修医同士で検査する。
視力検査、瞳孔検査、眼位・眼球運動検査、視野検査(対座法)、直像鏡眼底検査
(2) 全身疾患に伴う眼合併症の病態を理解し、実際の症例を体験する。
 
1: 糖尿病網膜症
2: アトピー性皮膚炎の眼合併症
3: 薬物投与による眼合併症
(3) 眼科疾患を理解する。実際の症例を体験し、救急処置を学ぶ。
 
1: 急性緑内障発作を診断する。
2: 流行性角結膜炎などの伝染性眼疾患を診断する。
3: うっ血乳頭を診断する。
4: 外傷性視神経損傷を診断する。
5: 眼球破裂を診断する。
(4) 眼科基本処置を体験する。
 
1: 眼瞼の反転法を学ぶ。
2: 眼洗浄法を学ぶ。
3) 第4週
 
(1) 初診症例の医療面接を行う。
(2) 眼科一般検査法を行う。
(3) 視覚外来で、視覚障害者の対応を学ぶ。
臨床研修到達目標(2ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  一般臨床医としてプライマリ・ケアに必要とされる眼科の基本的な検査を身につける。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 眼科の一般的な検査の結果を理解する。
 
(1) 正常眼底を理解し、眼底写真より病的な所見を判定する。
(2) 視力検査結果より屈折異常の診断を行い、弱視を理解する。
(3) 眼圧検査の結果より高眼圧症の診断を行い、必要な検査を理解する。
(4) 視野検査の結果より病変部位の予測ができる。
2) 一般臨床医に必要な眼疾患の病態と眼所見を理解する。
 
(1) 結膜炎と角膜炎、虹彩炎の症状・所見の違いがわかる。
(2) ぶどう膜炎(サルコイドーシス、Behcet病、トキソプラズマ症、原田病、交感性眼炎、真菌性眼内炎、ウイルス性ぶどう膜炎など)を理解する。
(3) 糖尿病網膜症の分類と治療法がわかる。
(4) 網膜剥離の症状所見がわかる。
(5) うっ血乳頭と視神経炎の症状所見の違いが理解される。
(6) 先天色覚異常につき理解する。
3) 眼科リハビリテーション学を学ぶ。
3. プログラム
 
1) 眼科外来において、一般外来あるいは専門外来を見学しながら以下の症例を経験する。
 
(1) 結膜炎、角膜炎、虹彩炎(一般外来・角膜外来)
(2) ぶどう膜炎(サルコイドーシス、Behcet病、トキソプラズマ症、原田病、交感性眼炎、真菌性眼内炎、ウイルス性ぶどう膜炎など)(ぶどう膜外来)
(3) 糖尿病網膜症(網膜硝子体外来)
(4) 網膜剥離(網膜硝子体外来)
(5) うっ血乳頭と視神経炎(神経外来)
(6) 弱視(斜弱外来)
(7) 緑内障(緑内障外来)
(8) 先天色覚異常(視覚外来)
2) 眼科入院患者の対応・管理を学び、視覚障害者の日常的社会的問題を理解する。
3) 眼科手術を見学する。
臨床研修到達目標(3ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  一般臨床医としてプライマリ・ケアに必要とされる眼科の診療手技を身につける。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 主な眼底疾患の眼底所見がわかる。
  糖尿病網膜症、網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、血液疾患による網膜症、インターフェロン網膜症、各種ぶどう膜炎、視神経炎など
2) 眼科の基本的診察法を習得する。
 
(1) 細隙灯顕微鏡検査、倒像鏡眼底検査ができ、正常所見がわかる。
(2) 眼圧検査ができる。
(3) 眼底写真が撮れる。
(4) 複像検査ができる。
(5) 視野検査ができる。
3) 眼科基本処置ができる。
 
(1) 涙嚢洗浄ができる。
(2) 結膜異物除去ができる。
4) 眼科手術の麻酔法、消毒法を理解し、術前術後処置ができる。
3. プログラム
 
1) 全身疾患に関連する眼底疾患症例を経験する。(一般外来・各専門外来)糖尿病網膜症、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、血液疾患による網膜症、インターフェロン網膜症、各種ぶどう膜炎、うっ血乳頭など。
2) 眼科の基本的診察法を習得する。
 
(1) 一般外来で初診症例の病歴を聴取し、病歴作成をする。
(2) 症例の眼科一般検査を施行する
(3) 眼底写真の撮影法を学ぶ。
(4) 複像検査法を学ぶ。
(5) ゴールドマン視野検査、ハンフリー視野検査を行う。
3) 眼科外来において眼科基本処置を行う。
4) 眼科入院患者の術前・術後管理を行う。
5) 眼科手術を見学する。
6) 指導医とともに当直勤務を行う。
7) 症例検討会に出席する。
臨床研修到達目標(4ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  一般臨床医に必要とされる眼科の診療手技を身につけ、眼科専門医に必要な知識の習得をはかる。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 眼科の基本的診察法を習得する。
 
(1) 眼位、眼球運動、瞳孔の所見がとれる。
(2) 前眼部所見がとれる。
(3) 後眼部所見がとれる。
(4) 蛍光眼底造影撮影ができる。
(5) 眼科超音波検査ができる。
2) 眼科基本処置ができる。
 
(1) 眼瞼縫合手術ができる。
(2) 結膜縫合ができる。
(3) 麦粒腫切開ができる。
3) 専門外来を見学し、疾患別の専門的検査を理解する。
 
(1) 角膜専門的検査を理解する。
(2) 涙器専門的検査を理解する。
(3) ぶどう膜専門的検査を理解する。
(4) 眼底専門的検査を理解する。
(5) 各種の視野検査を理解す。
(6) 神経眼科専門的検査を理解する。
(7) 色覚専門的検査を理解する。
(8) 小児眼科専門的検査を理解する。
3. プログラム
 
1) 眼科外来で、初診症例の診察を行い、指導医の指示を受ける。
2) 眼科超音波検査を行う。
3) 眼科外来において、眼科基本処置を行う。
4) 各専門外来に参加し、特殊検査を見学する。
5) 病棟にて入院症例の診察、処置を行う。
6) 眼科手術の助手として消毒を行い、麻酔法を見学する。
7) 症例検討会に出席し、発表を行う。
8) 指導医とともに当直勤務を行う。
臨床研修到達目標(6ヵ月)
1. 一般目標(GIO)
  眼科専門医に必要とされる診療手技、特に基本的な手術手技を身につける。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
 
1) 眼科の基本的診察法を習得する。
 
(1) 眼軸長の測定ができる。
(2) 角膜内皮細胞測定ができる。
(3) 精密静的視野測定ができる。
(4) 蛍光眼底造影検査とICG蛍光眼底造影検査の撮影と読影ができる。
(5) 双眼倒像鏡検査で眼底所見がみれる。
2) 眼科基本処置ができる。
 
(1) 霰粒腫切開ができる。
(2) 眼瞼縫合手術ができる。
(3) 角膜異物除去ができる。
(4) テノン嚢内注射ができる。
(5) 強膜縫合ができる。
(6) 角膜縫合ができる。
(7) ヤグレーザー後発白内障切開ができる。
(8) 結膜切開ができる。
3) 専門外来における診察法を習得する。
 
(1) 視覚外来−仮性同色表検査、色相配列検査ができる。
(2) 角膜外来−各膜厚測定ができる。
(3) 緑内障外来−隅角鏡検査ができる。
(4) 神経眼科外来−テンシロン試験、HESS赤緑試験ができる。
(5) 網膜硝子体外来−OCTができる。
(6) 小児外来−小児の眼科診察ができる。
3. プログラム
 
1) 眼科外来で、初診症例の診察を行う。
2) 眼科外来において、眼科基本処置を行う。
3) 各専門外来に参加し、診察手技を習得する。
4) 病棟にて受け持ち患者をもち、指導医のもとでその症例の診察、処理を行う。
5) 病棟カンファレンスにて受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。
6) 眼軸長測定の結果より眼内レンズの度数を決定する。
7) 手術用顕微鏡下での手術の基本的な手技を指導医のもと経験する。
8) 学会で症例報告をする。
9) 指導医とともに当直勤務を行う。
10) 眼科リハビリテーション施設を見学する。
 

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