教授 大木　隆生
（講座担当教授）教授写真

戸谷　直樹
講師 立原　啓正
助教

金子　健二郎

原　正幸

宿澤　孝太

萩原　慎

福島　宗一郎

大森　慎子

小澤　博嗣

伊藤　栄作

蝶野　喜彦

白水　御代

村上　友梨

中川　光

西江　亮祐

鈴木　宏幸

山田　雄太

笠　兼太郎

西出　亮

鈴木　毅弘
大学院 太田　裕貴
講座（研究室）の概要
　血管外科の誕生は、昭和37年第一外科主任教授として綿貫　喆が着任時に遡ります。昭和41年に腎移植に伴う免疫抑制剤ＡＬＳ（抗犬リンパ球馬血清）の研究や四弗化エチレン（テフロン）人工代用血管の開発など他施設共同研究に参加することになり、その際に実験に参加したグループが「血管班」として臨床でも活動することになりました。 平成18年4月1日外科学講座主任教授ならびに血管外科ならびに小児外科の診療部長として大木隆生が着任しました。就任後は血管内手術の導入とともに血管外科手術数が激増、本邦初の血管内手術や世界同時治験も行われています。さらにスタッフも令和4年7月現在、准教授1名、講師1名、助教19名、大学院1名と大いに増員されています。
医学科教育について
　血管外科としての講義では、医学科4年の「外科学入門」ユニットとして「外科学の歴史」、「基礎的外科手術手技」の講義、さらに同じく4年の「循環器」ユニットとして「循環器学総論3（血管外科学）」と「血管の外科治療１（腹部大動脈瘤、末梢血管）」を行っています。また、臨床実習に関しては、特に力を注いでいます。学生は基本的に毎日血管外科の手術に参加し、皮膚縫合を体験することにより外科手技の基礎を学習します。さらにローテーション中に必ず大木教授外来を見学し実際の外来診療を学びます。月1回のSGT(small group teaching)では腹部大動脈瘤および末梢血管疾患に対する講義を行っています。
大学院教育・研究について
　研究テーマは、�ゝ殄�大動脈瘤に対する枝付きステントグラフト(RIBS; retrograde in-situ branched stentgraft)、��胸腹部大動脈瘤に対する枝付きステントグラフト、�Ｋ�性解離性大動脈瘤に対する完全血管内治療、�ぅ沺璽皀札奪箸鰺僂い紳臚位�瘤術後対麻痺治療の研究、等、多岐にわたります。
講座(研究室)からのメッセージ
　人口の高齢化および血管病の認知度の向上に伴い、今後血管病は増加の一途を辿ると思われます。本教室はacademic surgeon を育成することをモットーとし、外科的治療のみならず、その病態や流体力学にも精通することが大切だと考えています。血管外科教室の特徴としては 臨床現場の疑問から発生し、臨床現場にフィードバックできる研究、 外科医であることのメリットが最大限生かせる研究、 学内にとどまらず国内外の研究施設と共同した研究が挙げられます。特に日本一の血管外科手術件数を有しているので、そこから得られた知見や問題点をベースにした、いわゆるtranslational research が特徴と言えます。また最新デバイスの国際治験も多数施行しデバイスラグの解消に努めています。
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教育担当
講義科目名称と対象学年

「外科学入門」ユニット「外科学の歴史」、「基礎的外科手術手技」（医学科4年）
「循環器」ユニット「循環器学総論3（血管外科学）」、「血管の外科治療１（腹部大動脈瘤、末梢血管）」（医学科4年）

実習科目名称と対象学年
臨床実習（医学科4-5年）
SGT(small group teaching)（医学科5年）
選択実習（医学科5-6年）
ガウンテクニック（医学科4年）
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大学院担当科目名称
大学院ガイド授業細目　　血管外科学（15ページ）をご参照ください
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主な研究テーマ
実験研究
  1. Zenithステント(有窓性・枝付き)を用いた腹部大動脈総腸骨動脈瘤、傍腎動脈腹部大動脈瘤と胸腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術
  2. ハイリスク患者の弓部大動脈瘤に対する低侵襲手術-retrograde in-situ branched stentgrafting(RIBS)-
  3. 破裂性腹部大動脈瘤に対する開腹手術とステントグラフト内挿術の治療選択に関する全国多施設観察研究
  4. 大動脈瘤における局所血液循環についての研究
  5. 腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術時の下腸間膜動脈塞栓の有用性の評価：多施設前向き無作為化比較試験
  6. 大腿膝窩病変を有する閉塞性動脈硬化症患者に対するステントグラフト留置後血栓性閉塞に対する治療に関する多施設後ろ向き研究
  7. 腹部大動脈瘤における瘤径拡大速度および瘤径拡大因子の検討
  8. 腹部大動脈瘤に対するZenith Alpha Abdominalステントグラフトシステムの有効性に検討する多施設後ろ向き観察研究
  9. 腹部大動脈瘤に対する人工血管置換後の腹壁瘢痕ヘルニア発生に対しての腹帯の予防効果に関する後ろ向き検討
  10. 日本ステントグラフト実施基準管理委員会レジストリーデータを用いたAORFIXステントグラフトシステムの治療成績の解析
  11. ヘパリン使用型人工血管を用いた前腕ループバスキュラーアクセスの治療成績の検討
  12. 日本人における腹部大動脈瘤にチアするステントグラフト内挿術後二次治療と中枢ネック径の関連性についての検討
  13. マーモセットを用いた大動脈瘤術後対麻痺治療の研究
  14. 膝窩動脈血管形成術においてMD03-LDCBと標準的バルーンを比較した前向き多施設共同単盲検無作為化比較試験(Lutonix BTK薬剤コーティングバルーン)
  15. 紙巻たばこ喫煙又はIQOS使用のいずれかに無作為化された成人喫煙患者のAAA拡張速度を評価し禁煙患者と比較する他施設共同、非盲検、3並行群間比較対照試験
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主な業績
  1. Shukuzawa K, Ohki T, Maeda K, Kanaoka Y, Risk factors and treatment outcomes for stent graft infection after endovascular aortic aneurysm repair. J Vasc Surg. 2019; 70(1): 181-92.
  2. Fukushima S, Ohki T, Toya N, Shukuzawa K, Ito E, Murakami Y, Akiba N. Initial results of thoracic endovascular repair for uncomplicated type B aortic dissection involving the arch vessels using a semi custom-made thoracic fenestrated stent graft. J Vasc Surg. 2019; 69(6): 1694-1703.
  3. Baba T, Ohki T, Maeda K. Current status of endovascular treatment for thoracoabdominal aortic aneurysms. Surg Today. 2020 Nov;50(11):1343-1352.
  4. Fukushima S, Ohki T, Kanaoka Y, Ohta H, Ohmori M, Momose M. Mid-Term Results of Thoracic Endovascular Aneurysm Repair with Intentional Celiac Artery Coverage for Crawford Type I Thoracoabdominal Aortic Aneurysms with the TX2 Distal Component Endograft. Ann Vasc Surg. 2020; 66: 193-9.
  5. Ito E, Ohki T, Toya N, Fukushima S, Murakami Y, Nakagawa H, Nishie R, Misawa T. Aortic wall enhancement detected by contrast CT scan predicts aortic remodeling after conservative therapy for acute uncomplicated type B dissection. Ann Vasc Surg. 2020 Oct; 68: 361-8.
  6. Ohta H, Liu X, Maeda M. Autologous adipose mesenchymal stem cell administration in arteriosclerosis and potential for anti-aging application: a retrospective cohort study. Stem Cell Res Ther. 2020 Dec 11; 11(1): 538.
  7. Ito E, Ohki T, Toya N, Fukushima S, Murakami Y, Nakagawa H, Nishie R, Misawa T. Sarcopenia aneurysm scoring system predicts early and midterm mortality after endovascular repair for abdominal aortic aneurysm. Ann Surg. 2020 Sep 29.
  8. Ohki T, Kichikawa K, Yokoi H, Iida O, Yamaoka T, Maeda K, Kanaoka Y. Long-term results of the Japanese multicenter Viabahn trial of heparin bonded endovascular stent grafts for long and complex lesions in the superficial femoral artery. J Vasc Surg. 2021 Jun 25;S0741-5214(21)01011-9.
  9. Ohki T, Maeda K, Baba T, Kaneko K, Shukuzawa K, Hara M, Omori M, Ozawa H. Early clinical outcomes of retrograde in situ branched stent grafting for complex aortic aneurysms. J Vasc Surg. 2022 March;75(3):803-811.e2
  10. Ozawa H, Ohki T, Shukuzawa K, Chono Y, Omori M, Baba T, Hara M, Tachihara H. Evolution of open aneurysmorrhaphy for management of sac expansion after endovascular repair of abdominal aortic aneurysms. J Vasc Surg. 2023;77:760-8.
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主な競争的研究費

太田裕貴，�眩卍承院げ�野ジェイムス洋尚，尾上弘晃，井口保之，倉科佑太，小松鉄平．AMED　橋渡し研究　異分野融合型研究シーズ
「経動脈投与が可能な放射線視認性を有する細胞含有ハイドロゲルファイバーの開発」（シーズ番号：H338TS）
金額：140万円．

宿澤孝太
科学研究費　若手研究
慢性解離性大動脈瘤におけるステントグラフト治療後の偽腔内血行動態の解明

伊藤栄作
科学研究費　若手研究
腹部大動脈瘤における動脈硬化進行度と腸内フローラの関連性の検討
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000040647020/

伊藤栄作

第45回　日本心臓財団研究助成

https://www.jhf.or.jp/action/josei/post_10/

研究課題名：腹部大動脈瘤における動脈壁虚血の臨床的意義の解明

金額：200万円
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その他

日本外科学会　理事（大木隆生）
日本心臓血管外科学会　理事（大木隆生）
日本血管外科学会　理事（大木隆生）
日本脈管学会　理事（大木隆生）
日本静脈学会　評議員（大木隆生）
日本血管内治療学会　理事長（大木隆生）
Japan Endovascular Symposium　代表世話人（大木隆生）
International College of Angiology（国際脈管学会） President　（大木隆生）
Society for Vascular Surgery(米国血管外科学会) Endovascular Issues Committee（大木隆生）
Japan Endovascular Treatment Conference 理事（大木隆生）
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講座（研究室）独自のホームページURL
東京慈恵会医科大学　外科学講座
http://www.jikeisurgery.jp/
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