講座担当教授 須賀　万智　教授写真
准教授 山内　貴史
講師 木戸　尊將
助教 島崎　崇史
天谷　亮介
佐藤　理
大学院生 大越　裕人
今川　記恵
研究補助員(実験助手) 関　良子
研究補助員（講座秘書） 高木　美保
講座（研究室）の概要
　当講座は、平成4年4月に衛生学教室（明治20年開講）と公衆衛生学教室（昭和21年開講）を統合して発足した。初代教授には公衆衛生学教室の清水英佑教授が就任し、平成19年に第2代柳澤裕之教授に引継がれた。令和3年より第3代須賀万智教授が就任し、現在に至っている。
医学科教育について
衛生学、公衆衛生学、疫学、予防医学
大学院教育・研究について
医学研究科・環境保健医学を担当しています。
詳細は大学院ガイド（http://www.jikei.ac.jp/univ/gradu/rsch/pdf/grguide_bumon.pdf）P76ページをご参照ください。
講座（研究室）からのメッセージ
当講座は社会医学系専門医制度および日本産業衛生学会専門医制度の研修施設として認定されています。専攻医として研修を希望される方はお気軽にお問い合せください。
また、臨床講座の先生方からのコンサルテーションを受け付け、共同研究を積極的に推進しています。学会認定の疫学専門家が対応しますので、遠慮なく相談ください。
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教育担当
講義科目名称と対象学年

○医学科
コース社会医学II「ユニット：衛生学公衆衛生学」（４年生）
コース臨床基礎医学「ユニット：腫瘍学I」「ユニット：中毒学」（３年生）


○看護学科
「疫学」（２年生）
「医療福祉システム論」（2年生）


○慈恵看護専門学校
「環境保健論」（２年生）

実習科目名称と対象学年
コース医療情報・EBMII「ユニット：情報社会における医学・医療」（2年生）
コース医療情報・EBM�掘屮罐縫奪函�Evidence Based Clinical Practice�機廖�3年生）
コース臨床基礎医学「ユニット：免疫学実習」（3年生）
コース臨床医学II「ユニット：ケースカンファレンス」（4〜5年生）
コース臨床医学II「ユニット：予防医学」（4〜5年生）
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大学院担当科目名称
大学院ガイド授業細目　　環境保健医学（76ページ）をご参照ください
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主な研究テーマ
当講座の基本領域は衛生学、公衆衛生学、予防医学であり、「働く人の健康課題に応える予防医学研究」を進めている。
実験研究

動物実験を中心に、栄養に関しては、必須微量元素の生体内機能や欠乏／過剰に伴う障害について、中毒に関しては、化学物質の毒性発現機序や変異原性評価について研究している。


  1. 必須微量元素の生体内機能（亜鉛の欠乏／過剰が生体に及ぼす影響など）
  2. 化学物質の毒性発現機序（有機高分子化合物が肺障害を起こす機序など）
  3. 化学物質の変異原性評価（ナノ物質のin vitro小核試験など）
疫学研究

生活習慣病予防、治療と仕事の両立支援、過労死防止、自殺予防、女性ヘルスケアなど、現代社会が抱える健康課題に応える調査研究を進める一方、臨床講座の先生方からのコンサルテーションを受け付け、臨床研究にも積極的に参加している。また、パブリックヘルスコミュニケーションは当講座独自の研究テーマとして推進している。


  1. 生活習慣病予防のポピュレーション戦略
  2. パブリックヘルスコミュニケーション
  3. 治療と仕事の両立支援
  4. 過労死・過重労働事故
  5. 自殺予防のための援助要請促進
  6. 更年期女性のヘルスケア
  7. 健康無関心層の行動変容
  8. 難病患者の社会的自立・QOL
  9. 糖尿病合併症の発症・進展阻止
  10. 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）流行の影響
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主な業績

「実験研究」


  1. Kido T, Suka M, Yanagisawa H. Effectiveness of interleukin-4 administration or zinc supplementation in improving zinc deficiency-associated thymic atrophy and fatty degeneration and in normalizing T cell maturation process. Immunology　 2022; 165: 445-459.
  2. Kido T, Suka M, Yoshii H, Yanagisawa H. Interleukin-4 administration or zinc supplementation improves changes in effector T cells of spleen in zinc deficiency. J Nutr Res 2021; 38: 48-54.
  3. Suka M, Kido T, Yoshioka W, Hachisuka E, Okoshi H, Yamauchi T, Hano H, Oknao T, Yokoyama M, Yanagisawa H. Single intratracheal administration of cross-linked water-soluble acrylic acid polymer causes acute alveolo-interstitial inflammation and the subsequent fibrotic formation possibly via the TGF-β1 pathway in the lung of rats. Toxicology 2020;448:152647.
  4. Kido T, Ishiawata K, Suka M, Yanagisawa H. Inflammatory response under zinc deficiency is exacerbated by dysfunction of the Th2 lymphocyte - M2 macrophage pathway. Immunology 2019;156:356-72.

「疫学研究」


  1. Suka M, Shimazaki T, Yamasuchi T, Yanagisawa H. Increased health risk in office workers in the COVID-19 era: comparison of one-year incidence of health problems before and during the COVID-19 pandemic. J Occup Environ Med 2022; 64: 271-7.
  2. Suka M, Shimazaki T, Yamasuchi T, Yanagisawa H. Development of a rating scale for measuring resistance to persuasive health messages. Environ Health Prev Med 2022; 27: 20.
  3. 山内貴史, 須賀万智, 柳澤裕之. 中小企業における就業配慮を要する状況下での治療と仕事の両立支援を促進し得る要因: 協働的風土ならびに被援助に対する態度に着目して. 産業衛生学雑誌 2022; 64: 69-80.
  4. Shimazaki T, Okoshi H, Yamauchi T, Takenaka K, Suka M. The process of behavioral change in individuals who are uninterested in health: a qualitative study based on professional health knowledge. Environ Health Prev Med 2022; 27: 32.
  5. Shimazaki T, Takenaka K. Outcome and efficacy expectation for mental health promotion behaviours: the effects of predicting behaviours and variations in demographics. Adv Ment Health 2022; 20: 266-280.
  6. Takao T, Yanagisawa H, Suka M, Yoshida Y, Onishi Y, Tahara T, Kikuchi T, Kushiyama A, Anai M, Takahashi K, Sugawa W, Yamazaki H, Kawazu S, Iwamoto Y, Noda M, Kasuga M. Synergistic association of the copper/zinc ratio with diabetic kidney disease in patients with type 2 diabetes: the Asahi Diabetes Complications Study. J Diabetes Investig 2022; 13: 299-307.
  7. Tomono M, Yamauchi T, Suka M, Yanagisawa H. Impact of overtime working and social interaction on the deterioration of mental wellbeing among full-time workers during the COVID-19 pandemic in Japan: Focusing on social isolation in single-person households. J Occup Health 2021; 63: e12254.
  8. Okoshi H, Yamauchi T, Suka M, Saito K, Nishigori C, Yanagisawa H. Social independence of patients with neurofibromatosis type 2 in Japan: analysis of a national registry of patients receiving medical expense subsidies, 2004-2013. Neurol Med Chir 2020; 60(9): 450-7.
  9. Yamauchi T, Takahashi K, Suka M, Sasaki T, Takahashi M, Yoshikawa T, Okoshi H, Umezaki S, Yanagisawa H. Longitudinal association between near-misses/minor injuries and moderate/severe injuries in industrial settings by presence/absence of depressive symptoms in a nationally representative sample of workers in Japan. Occup Environ Med 2020; 77(12): 832-8.
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主な競争的研究費
  • 須賀　万智
    化学療法による食嗜好の変化の病態機序解明と予測ツール開発
    科学研究費助成事業・基盤研究（C）．2020〜2022年度．

  • 須賀　万智
    健康無関心層に対するヘルスコミュニケーション戦略に関する実証的研究
    吉田秀雄記念事業財団助成研究．2021〜2022年度．

  • 山内　貴史
    川崎市自殺対策計画及び評価に関する自殺統計分析
    川崎市自殺対策計画及び評価に関する自殺統計分析事業．2022年度.

  • 山内　貴史
    新型コロナウイルス感染症の流行下における労働者のストレス、疲労及び事故に関する縦断疫学研究
    厚生労働行政推進調査事業費補助金（厚生労働科学特別研究事業）
    「新型コロナウイルス感染症に対応した新しい生活様式による生活習慣の変化およびその健康影響の解明に向けた研究―生活習慣病の発症および重症化予防の観点から―」．2021年度．

  • 山内　貴史
    ポストコロナを見据えた職場風土と治療と仕事の両立支援の申出に関する前向き研究
    科学研究費助成事業・基盤研究（C）．2022〜2024年度．

  • 木戸　尊將
    亜鉛欠乏の腸管免疫機構−バクテリアルトランスロケーションに着目した炎症惹起の解明
    科学研究費助成事業・若手研究. 2021〜2023年度.

  • 島崎　崇史
    心の健康格差是正を意図したメンタルヘルスプロモーション行動支援ツールの開発と評価
    科学研究費助成事業・若手研究. 2020-2023年度．
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講座（研究室）独自のホームページURL
東京慈恵会医科大学　環境保健医学講座
https://plaza.umin.ac.jp/~jikphem/
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